運動時における熱中症の注意点

(1)運動時における熱中症

スポーツ活動における熱中症の時を見ると、6月の暑さがまだ慣れていない頃から徐々に多くなり、梅雨明け後に暑くなり始める7月下旬から8月上旬に最も多く発生しています。
気温は変わらなくても、湿度が高くなるほど、発症する例がみられます。
時間帯は、日中10時~18時。運動開始30分でなる例もあり、運動時間に多くの相関はみられません。
暑さ指数(WBGT)で表すと、22℃以上でほとんどが発生しており、28℃以上になると発生数が特に多くなります。

(2)運動時の対策

環境条件を把握しておきましょう。

環境条件の指標は気温・気流・湿度・輻射熱を合わせた暑さ指数(WBGT)が望ましいでしょう。

状況に応じた水分補給を行いましょう。

暑い時には水分をこまめに補給します。
休憩は30分に1回程度取るようにしましょう。
運動前後で体重を測っておくことも目安となります。体重が減少している場合は、水分喪失による体重減少と考えられますので、運動前に測った、同量程度の水を飲んで、水分量の調節をすることも必要です。
長時間の運動で汗をたくさん書く場合は、塩分の補給も忘れないで下さい。

【運動中の水分補給に、冷えた水がいい2つの理由】

  • 冷えた水が、深部体温を下げる効果があります。
  • 胃にとどまる時間が短い野で、水を吸収する器官である小腸に速やかに移動します。

暑さに徐々に馴らすこと

5月~梅雨の時期の身体が暑さに慣れていない時期、梅雨明け後の7月下旬~8月上旬等、急に暑くなる時は要注意!
急に暑くなった時は運動を軽くして、徐々に馴らしていきましょう。

個人の条件や体調を考慮すること

普段から運動せず、体力のない人、肥満気味の人は特に熱中症を起こしやすくなります。
また、下痢・発熱・疲労など体調がすぐれない時は熱中症を起こしやすくなりますので、無理をしないようにしましょう。

服装に気をつけること

吸湿性や通気性の良い素材にします。
直射日光は帽子で防ぎましょう
 

具合が悪くなった場合には早目に措置をとること

熱中症に気がつきにくいため、いつもと違う様子が感じられた場合は一旦、運動を中止して休むようにしましょう。

「環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」を元に作成」

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  1. 熱中症とは
  2. 熱中症を引き起こす様々な要因とは
  3. 熱中症はどのような場所で起こりやすいのか?
  4. 熱中症になりやすいタイプとは?
  5. 熱中症に特に注意したい高齢者や乳幼児
  6. ヒートアイランド現象の原因と傾向
  7. 熱中症のおこりやすい気象条件とは?
  8. 熱中症を疑うべきさまざまな症状
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  10. 熱中症を疑う時の応急処置は?
  11. 熱中症予防のための、日常生活での注意事項のまとめ
  12. 熱中症予防のための、日常生活での注意事項① 『暑さを避ける』
  13. エアコンの効率の良い使い方
  14. 熱中症予防のための、日常生活での注意事項② 『こまめに水分を補給』
  15. 熱中症予防のための、日常生活での注意事項③ 『急に暑くなる日に注意』
  16. 熱中症予防のための、日常生活での注意事項④ 『暑さに備えた身体づくり』
  17. 熱中症予防のための、日常生活での注意事項⑤ 『個人の条件』
  18. 熱中症予防のための、日常生活での注意事項⑥ 『集団活動の場での配慮』
  19. 高齢者が熱中症に注意すること
  20. 高齢者が熱中症にかかりやすい理由
  21. 子供が熱中症に注意すること
  22. 幼児は特に熱中症注意!
  23. 労働環境における熱中症の注意事項
  24. 暑さ指数(WBGT)とは

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