2010年8月の天気・天候
2010年(平成22年)8月の天候の特徴は以下のとおりです。
全国的に気温がかなり高く、北・東・西日本では1946年以降最も高かった。
太平洋高気圧の勢力が日本付近で強かったため、全国的に月平均気温がかなり高かった。北・東・西日本では1946年の地域平均の統計開始以来第1位の高温となった。
北日本太平洋側と東・西日本では、月降水量が少なく、月間日照時間が多かった。
北日本太平洋側と東・西日本では、太平洋高気圧に覆われ晴れる日が続き、月降水量が少なく、月間日照時間は多かった。
1 概況
月を通して日本付近で太平洋高気圧の勢力が強かった。東・西日本では、太平洋高気圧に覆われ、各地で猛暑日となるなど晴れて厳しい暑さが続いた。北日本では、南から暖かい空気が入り、気温はかなり高かったものの、日本海側では前線や気圧の谷の影響を受け曇りや雨の日が多かった。北日本太平洋側では、前線や気圧の谷の影響は小さく、晴れの日が多かった。沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日が多かったが、上旬後半と下旬後半は台風や湿った気流の影響で曇りや雨となった。月平均気温は全国的にかなり高く、北・東・西日本では、1946年の地域平均の統計開始以来第1位の高温となった。また、全国の77地点で8月の月平均気温の高い記録を更新した。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、全国的にかなり高く、特に北日本から西日本にかけては平年を2℃以上上回ったところが多かった。帯広(北海道)、仙台(宮城県)、東京、大阪、福岡など、北日本から西日本にかけての77地点で、8月の月平均気温の最高値を更新した。
(2)降水量
月降水量は、西日本太平洋側でかなり少なく、北日本太平洋側、東日本、および西日本日本海側で少なかった。これらの地域では平年の40%を下回ったところがあり、館野(茨城県)、広島、福山、呉(以上、広島県)では、8月の月降水量の最小値を更新した。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美では多かった。
(3)日照時間
月間日照時間は、北日本太平洋側、東日本、および西日本で多かった。一方、沖縄・奄美では少なく、北日本日本海側では平年並だった。
出典:気象庁