2010年12月の天気・天候

2010年(平成22年)12月の天候の特徴は以下のとおりです。
北・東日本の月平均気温はかなり高かった。
北・東日本はこの時期としては暖かい空気に覆われる日が多く、月平均気温はかなり高かった。
北日本から西日本にかけては月降水量がかなり多かった。
2~3日と21~23日に低気圧が発達しながら日本付近を通過したため、太平洋側を中心に大雨や大雪となった。北日本から西日本にかけては月降水量がかなり多く、北日本太平洋側では、1946年以降で12月としては最も多かった。
下旬中頃から日本海側中心に大雪となった。
下旬中頃から上空の強い寒気が次々と日本付近に南下したため、日本海側を中心に大雪となり、記録的な積雪となるところがあった。

1 概況

下旬はじめまでは冬型の気圧配置は長続きせず、低気圧が短い周期で通過した。北・東日本では、12月としては暖かい空気に覆われる日が多く、月平均気温がかなり高かった。天気は、北日本では曇りや雨または雪の日が多く、東・西日本と沖縄・奄美ではおおむね数日の周期で変わった。2~3日は前線を伴った低気圧が本州の日本海沿岸を発達しながら北上し、太平洋側を中心に大雨となった。21~23日は、低気圧が本州の南岸沿いを進み、三陸沿岸で発達したため、東北太平洋側を中心に大雨となり、北海道太平洋側では大雪となった。北日本から西日本にかけては月降水量がかなり多く、北日本太平洋側では1946年以降で12月として最も多かった。下旬後半は日本の上空には次々と強い寒気が南下し、25日は北日本日本海側を中心に、31日は西日本日本海側を中心に大雪となり、記録的な積雪となるところがあった。また、31日は低気圧の影響で岩手県など北日本太平洋側でも内陸を中心に大雪となった。各地で交通障害や停電、なだれなどの被害が発生した。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値

(1)平均気温

月平均気温は、北日本から東日本にかけてかなり高く、多くの地点で平年を1.0℃以上上回り、2.0℃以上上回ったところもあった。千葉、館山(以上、千葉県)では、12月の月平均気温の最高値を更新した。一方、沖縄・奄美では低く、西日本では平年並だった。
(2)降水量
月降水量は、北日本から西日本にかけてかなり多かった。特に北日本から東日本にかけての太平洋側では、平年の300%を上回ったところが多かった。帯広(北海道)、仙台(宮城県)、松江(島根県)など、12地点で12月の月降水量の最大値を更新した。一方、沖縄・奄美では少なかった。

(3)日照時間

月間日照時間は、東日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。一方、北日本太平洋側ではかなり少なく、苫小牧、広尾(以上、北海道)、盛岡(岩手県)では、12月の月間日照時間の最小値を更新した。北日本から東日本にかけての日本海側と西日本では、平年並だった。

(4)降雪・積雪

降雪の深さ月合計は、東日本から西日本にかけての日本海側で多かった。また、北海道太平洋側や西日本太平洋側でも多く、広尾(北海道)、鹿児島では、12月の降雪の深さ月合計の最大値を更新した。月最深積雪は、西日本を中心に全国で平年を上回ったところが多かった。広尾(北海道)、若松(福島県)、米子(鳥取県)、鹿児島など7地点で、12月の月最深積雪の最大値を更新した。

出典:気象庁

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