2010年の天気・天候

2010年(平成22年)の天候の特徴は以下のとおりです。
年平均気温は全国で高く、降水量は一部を除き多い
全国的に5月までは気温の変動が大きかったが、6月以降は高温となることが多く、年平均気温は全国で高く、北日本から西日本ではかなり高くなった。また、年降水量は西日本日本海側を除き多かった。年間日照時間は、北日本と沖縄・奄美でかなり少なかった。
春は気温の変動が大きい
春は、暖かい空気が流れ込み気温が平年を大幅に上回った時期と、寒気が南下し気温が平年を大幅に下回った時期があるなど、全国的に気温の変動が大きかった。
夏の日本の平均気温は過去113年間で最も高い
夏は全国的に気温が高く、長期間にわたる気温観測データが存在し、都市化の影響の少ない17地点の気象台などで平均した日本の夏の平均気温は、1898年以降の113年間で第1位の高い記録となった。
台風の発生数が最も少ない
発生数は14個(平年は26.7個)で、1998年の16個を下回り1951年の統計開始以来の最少を記録した。接近数は7個と平年(10.8個)を下回った。

1 概況

2010年の天候の主な特徴は、冬から春にかけての大きな気温の変動、夏から秋にかけての顕著な高温である。
冬の平均気温は全国で高かったが、強い寒気が流れ込み気温が平年を大幅に下回った時期もあるなど気温の変動が大きかった。寒気の影響を受けた12月中旬(2009年)、1月前半、2月上旬には日本海側の各地で大雪となった。特に、1月中旬には新潟県の山沿いで3メートルを超える積雪となったのをはじめ、2月上旬には新潟で26年ぶりに81センチの積雪となるなど、東日本日本海側を中心に2006年冬以来の大雪となった。
春は、暖かい空気が流れ込み気温が平年を大幅に上回った時期と、寒気が南下し気温が平年を大幅に下回った時期があるなど、全国的に気温の変動が大きかった。強い寒気が流れ込んだ4月中旬には、17日に関東甲信地方から東北地方南部にかけての広い範囲で降雪を観測し、東京などでは1969年に観測した最も遅い降雪の記録に並んだ。また、本州付近を低気圧や前線が頻繁に通過したため、春の降水量は北日本から西日本にかけてかなり多く、日照時間は、北日本と東・西日本日本海側でかなり少なかった。
夏は北日本から西日本にかけて顕著に気温が高かった。長期間にわたる気温観測データが存在し、都市化による影響の少ない17地点の気象台などで平均した日本の夏の平均気温は、1898年以降の113年間で第1位の高い記録となった。特に、強い太平洋高気圧に覆われることが多かった8月の気温が高く、全国154地点のうち77地点で月平均気温の高い記録を更新した。夏の降水量は、前線や湿った気流の影響を受けやすかった北日本日本海側ではかなり多く、西日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった一方、東日本では少なかった。梅雨入りが遅く、梅雨明けが早い地方が多かったが、梅雨期間中の梅雨前線の活動は活発で、梅雨の時期の降水量が少ない地方はなかった。
秋は、9月には残暑が厳しく、10月もこの時期としては非常に暖かい空気に覆われる時期があるなど、全国的に気温が高かった。特に北日本では3か月間を通して寒気の影響を受けることが少なく、夏に続いて顕著な高温となった。また、北日本から西日本にかけて9月上旬が記録的な高温であったことを反映して、46地点で9月としての猛暑日日数の最大値を更新した。11月に入り、東日本以西では寒気の影響を受けやすくなって高温が解消したが、北日本では平年に比べ寒気の流入が弱く、引き続き気温が高かった。秋の降水量は、台風、前線、湿った気流の影響を受けやすかった沖縄・奄美でかなり多かった。
2010年の台風の発生数は14個(平年は26.7個)で、1998年の16個を下回り1951年の統計開始以来の最少を記録した。接近数は7個と平年(10.8個)を下回った。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値

(1)平均気温

年平均気温は、北日本から西日本にかけてかなり高く、沖縄・奄美で高かった。北日本から西日本にかけて平年を1℃以上上回ったところがあり、帯広、釧路、広尾(以上、北海道)では、年平均気温の最高値を更新した。
(2)降水量
年降水量は、北日本でかなり多く、東日本、西日本太平洋側、および沖縄・奄美で多かった。飯田(長野県)では、年降水量の最大値を更新した。西日本日本海側では平年並だった。

(3)日照時間

年間日照時間は、北日本と沖縄・奄美でかなり少なく、西日本で少なかった。名護、与那国島(以上、沖縄県)では、年間日照時間の最小値を更新した。東日本では平年並だった。

出典:気象庁

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