熱中症対策 車内はすぐに危険温度に!

炎天下の車の中は、あっという間に高温になり、熱中症対策が必要です。毎年、車に子供を置き去りによる死亡事故も発生しています。車内温度を素早く下げる方法もチェックしましょう。

最高気温が23℃でも数時間で車内は約50℃に

春の外気の最高気温が約23℃の炎天下で数時間駐車した車内温度は、48.7℃まで上昇したというJAFの実験データがあります。真夏になる前の25℃以下の日でも、車の中は命の危険にかかわるような危険な暑さとなります。短時間の買い物だとしても、車の中に寝ている子供を起こさないように出かけると熱中症の危険性が非常に高くなりますので、絶対に一緒に降りるようにしましょう。

また、ダッシュボードの温度は約70℃まで上昇します。ダッシュボードにスマホを置いて、故障させてしまったりする場合や、社内にライターを置いていて火事になったりという恐れもありますので、車の中には大切なものや危険物の置忘れにも気を付けましょう。

買い物の途中で停車時間が長くなってしまうことで、食料品を腐らせて食中毒の恐れもありますので、生鮮食品の買い物時も短時間ので済ませるか、クーラーボックスや氷などもうまく活用することをおすすめします。

〔参考情報:JAFユーザーテスト 春の車内温度

熱中症対策
子供やペットは危険な暑さに!

早く車内温度を下げるには

炎天下に駐車して暑くなった車内温度を少しでも早く下げる方法は、次の通りです。

①車に乗り込んだら、すぐに窓を全開にする
②エアコンをつけて、窓を開けたまま走り出す
③数分走行後、熱気がある程度抜けたら、窓を閉めてエアコンで冷やす

窓を開けて走り出す際は、エアコンを「外気導入」モードにすることがポイントです。そして、熱気が抜けて、窓を閉めるタイミングで「内気循環」モードに変えると、JAFの実験では、最初約55℃まで上がっていた車内温度が5分後には約28℃まで下がりました。

〔参考情報:JAFユーザーテスト 車内温度を最も早く下げる方法

車での熱中症対策にも気を付けながら、ドライブやお出かけを楽しみましょう。

熱中症特別警戒アラートとは?
発表基準などチェック

〔参考情報:環境省 熱中症予防情報サイト

この記事の執筆者

森山 知洋 気象予報士/健康気象アドバイザー/防災士/北海道防災教育アドバイザー

20年以上の気象予報士歴の中で放送局での災害報道や気象キャスターなど様々な業務を経験。防災講演の講師を務めるなど防災や健康気象のスペシャリストとしても幅広く活動中。

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