太陽の周りに光の輪「ハロ」は天気下り坂のサイン

太陽の周りに虹色に見える光の輪が現れることがあります。これをハロ[別名:日暈(ひがさ)]と呼び、出現すると天気下り坂のサインとわかります。このように空の状態を見てその後の天気が読めることを「観天望気(かんてんぼうき)」といいます。日頃の生活や雨への備えにも使える天気の変化を読む法則を知っておくと便利です。

ハロが現れると24時間以内に雨

太陽の周りに光の輪「ハロ」が出現するのは、空に薄いベール上の雲である「巻層雲(けんそううん)」が広がっている時です。この巻層雲は低気圧や前線による雨雲が接近する半日から1日前に上空に広がる氷の粒で出来た雲です。この雲の中にある氷の粒に太陽の光が屈折することで光の輪として発生します。
つまり、ハロが現れる時は、その後に雨雲がやってきて、天気下り坂のサインということがわかるのです。
「ハロが現れたら半日~1日以内に雨」という法則は、気象予報士の経験則上8割前後は的中する可能性がある確度の高い観天望気の一つです。
もしも天気予報で、翌日に雨マークがついていない時に、自分の住む場所でハロを見かけたら、念のため、傘を持っていくと、雨に当たらずに済むということもあります。

空を見てその後の天気が読める観天望気を日頃に生活にぜひ活用しましょう!

観天望気とは?
空や光を見て天気が読める

この記事の執筆者

森山 知洋 気象予報士/健康気象アドバイザー/防災士/北海道防災教育アドバイザー

20年以上の気象予報士歴の中で放送局での災害報道や気象キャスターなど様々な業務を経験。防災講演の講師を務めるなど防災や健康気象のスペシャリストとしても幅広く活動中。

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