花粉皮膚炎とその予防方法
花粉皮膚炎とは
花粉が飛散している時期に顔にかゆみが出たり、肌が荒れるなどの症状が出る場合は花粉皮膚炎の可能性があります。
バリア機能が低下した皮膚に花粉が付着すると、炎症を起こし、かゆみや湿疹、乾燥、ヒリヒリした痛みなどの症状が現れ、顔や首、うなじなどの露出した部分に多くみられます。
健康な肌は皮膚の一番外側にある角質層によって外部刺激から守られていますが、乾燥によって肌のバリア機能が低下していると、皮膚の角質層がめくれてしまい、その隙間から花粉が侵入してアレルギー反応を引き起こします。
花粉皮膚炎の予防
花粉皮膚炎を予防する方法について3つお知らせします。
肌のバリア機能を高める
花粉皮膚炎を防ぐには肌のバリア機能を高めることが重要です。肌の保湿や室内の湿度を下げないようにしましょう。また、目をこすったり、かゆみのある部分を搔きむしると肌のバリア機能が低下して花粉皮膚炎になりやすくなるため注意が必要です。
花粉が肌に触れないようにする
外出時にメガネやマスクをしたり、花粉をブロックする化粧品などを使用して花粉を直接肌に触れないようにすることも大切です。寒い日はマフラーなどで首元を覆うと花粉が直接触れることを防ぐことができます。
花粉を洗い流す
帰宅したら、すぐに洗顔をしたりシャワーを浴びて花粉を洗い流すことで花粉の接触時間を短くすることも予防につながります。熱いお湯の入浴は肌を乾燥させ肌のバリア機能の低下につながるため、ぬるめのお湯にするのが良いでしょう。
【参考文献】
日本成人病予防協会 健康管理コラム つらい目や顔のかゆみ、花粉症皮膚炎かも
【執筆者】
お天気.com 気象予報士