梅雨の天気と洗濯について

梅雨が近づくと今日は洗濯物が外に干せるかな?と天気予報を見てから、洗濯を始めるという人も多いのでは?
雨が多いこの時期は外に干せたとしても湿度が高く、日照時間も短いため、なかなか洗濯物が乾かないことが多いですよね。
でも部屋干しにすると、乾かすのに時間がかかったり、においや菌の発生が気になったりしますよね。
そんなお洗濯の悩みを解決するために、LIONとお天気.comがコラボした梅雨のお天気の特徴とお洗濯のコツをご紹介します!

梅雨入り、梅雨明けはいつごろ?

梅雨の期間

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年により時期が多少異なりますが、例年では5月上旬~中旬ごろに沖縄や奄美で梅雨入りします。その後、5月下旬ごろに九州南部で梅雨入りし、6月上旬になると東日本や西日本で梅雨入りします。6月中旬ごろには北陸や東北でも梅雨入りして全域で梅雨入りとなります。地域ごとにみると那覇(沖縄)は5月9ごろ、東京(関東甲信)は6月8日ごろ、青森(東北北部)は6月14日ごろに平年梅雨入りします。

梅雨明けは沖縄や奄美で6月下旬ごろにむかえます。7月中旬ごろに九州南部で梅雨明けし、7月下旬ごろに東日本や西日本で、その後、7月下旬~7月末ごろにかけて北陸や東北でも梅雨明けをむかえ、雨の季節から本格的な夏に移り変わっていきます。

基本的には南の地域ほど梅雨入り、梅雨明けともに早くなります。ちなみに北海道では蝦夷梅雨という言葉があるようにぐずついた天気になる年はありますが、梅雨自体はないとされています。

梅雨の時期の日照時間はどれくらい?

梅雨の時期の日照時間の割合

梅雨の時期の日照時間の割合 グラフ

上のグラフは梅雨の期間(沖縄、奄美は5~6月、その他は6~7月)の日ごとの日照時間の割合を示しています。
地域による違いはありますが日照(日差し)がほとんどない日(日照時間1時間以下)は全体の20~30%で、日照時間が3時間以下と合わせるとだいたい40~50%くらい、2~3日に1日は十分な日差しがないという事が分かります。梅雨の時期は雨の日が多いのはもちろん、どんよりと曇って日照時間も少なくなります。ただ、日照時間が7時間以上の割合は30~50%程度はあるので、天気予報をうまく使えば洗濯も効率よくできるかもしれません。

梅雨の時期の湿度は?

梅雨の時期の湿度80%以上の日の割合

梅雨の時期の湿度80%以上の日の割合 グラフ

洗濯の乾きには気温の他に湿度も大きく関わっているようです。湿度が高くなりすぎると蒸発が鈍くなり洗濯物の乾きも遅くなります。上のグラフは梅雨の期間(沖縄、奄美は5~6月、その他は6~7月)の平均湿度80%以上の日の割合を示しています。
沖縄や奄美、九州南部、四国や東北、北海道のオホーツク海側では湿度の高い日が多く、梅雨の期間の50%以上となっています。その他の地域でも20~40%程度が湿度の高い日となっています。梅雨の時期はジメジメとしていて、洗濯物も乾きにくくなります。

梅雨の時期の雨の日の割合は?

梅雨の時期の天気の割合

梅雨の時期の天気の割合 グラフ

雨が降ると外に洗濯物が干せないなど、天気は洗濯に大きく関係していますね。上のグラフは過去30年の気象データをもとに梅雨の期間(沖縄、奄美は5~6月、その他は6~7月)の天気の割合を示しています。降水量0.5mm以上の日を「雨」、降水がなく日照時間が3時間以上を「晴れ」、日照時間が3時間未満を「曇り」としています。

地域により違いがありますが、降水のある日は30~50%程度で、沖縄や奄美、西日本の太平洋側で多くなっています。西日本の瀬戸内海側や東北北部は雨の割合が若干低くなっています。
ちなみに東京の年間の雨の日の割合は31%で6~7月は39%となっています。やはり6~7月は雨の多い時期と言えます。

乾かすのに時間がかかる悩みを解決!「干し方」のコツ

部屋干しは、乾かすのに時間がかかるのが悩みですよね。特に乾きにくいのが、バスタオルやジーンズ!

<部屋干しで乾きにくいと思うアイテム>
部屋干しで乾きにくいと思うアイテム グラフ 出典:https://lidea.today/articles/1059

部屋干しタオルを早く乾かす方法とは?

そこで今回は、部屋干しのバスタオルを少しでも早く乾かせる方法は何かを比較実験しました。
2枚のバスタオルを5つの干し方で、それぞれ自然乾燥で乾かした場合と、扇風機の風を正面から首振りなしであてて乾かした場合の乾燥時間を測定、比較しました。
干し方は、比較的ポピュラーな「三角干し」「U字干し」「囲み干し」「蛇腹干し」「縦長干し」の5種類です。

<バスタオル2枚の部屋干し乾燥時間実験結果>
バスタオル2枚の部屋干し乾燥時間実験結果 テーブル

部屋干しのバスタオルを早く乾かすポイント

  • 1.縦方向ではなく、横方向に長く干す
    洗濯物というのは上から徐々に乾いていきますから、縦に長く干すと下の方が乾くまで時間がかかります。そのため横方向に長く干すと、乾燥時間が短縮できます。干し方は「囲み干し」がベストですが、上下左右のスペースがなければ「蛇腹干し」もおすすめです。

  • 2.「囲み干し」は空気が入る入口を作ることが大事
    囲み干しは、風が入る入り口を作ると、空気が中で循環するので早く乾かすことができます。干す際はできるだけ布が重なる部分を減らし、空気に触れる表面積を増やすのがおすすめです。

  • 3.扇風機の風速は「中」でOK
    今回の実験では、どの干し方でも、扇風機で風を当てると乾燥時間が短縮できました。扇風機の風速は「強」がいいかと思いがちですが、実は別の実験で「強」と「中」では、洗濯物が乾く時間はほとんど一緒でした。扇風機の風速は機種や洗濯物との距離によって変わりますが、今回の実験では、「中」の風速は2m/s程度、「強」で2.3m/s程度でした。これくらいの風速であれば、乾燥時間には大差なく、「中」でも十分なのでしょうね。
    なお、扇風機は首振りなしで、バスタオルの正面から風を当てるのがおすすめです。
    もしも扇風機がなければ、エアコンなどで空気を循環させるのも早く乾くようです。

乾かすのに時間がかかる悩みを解決!「干す場所」のコツ

干す場所 写真

ポイントは「空気の動き」がある場所!
お部屋の“中央”が乾きやすい
部屋干しの際、カーテンレールなどに干している人も多いでしょう。でも、実は窓や壁のそばは「空気の動き」が悪いため、干す場所としては不向きです。しかも、カーテンの汚れがついたり、洗濯物の水分がカーテンに移るなどの不具合も生じます。
ポイントは、お部屋の中で空気が動く場所。部屋と部屋の間の鴨居(かもい)や、室内用の物干しなどを、部屋の中央に置くなどして、空気の動きがある乾きやすい場所に干しましょう。

洗濯物の生乾きのニオイ、早く乾いた方がニオイは抑えられる!

部屋干し特有の「生乾きのニオイ」は、お洗濯では落としきれなかった汚れをエサに菌が増殖することで発生します。
菌は高温多湿を好むので、洗濯物が濡れている時間が長いほど菌は増殖し、生乾きのニオイを発生しやすくなるんです。ジメジメとした梅雨時期に、特に生乾きのニオイが気になるのも納得ですよね。
つまり、生乾きのニオイを抑えるには、洗濯物の汚れをきちんと落とすこと、菌を増殖させないことが大切! 部屋干しの場合、5時間以内に洗濯物を乾かすことができれば、ニオイは発生しにくいというデータもあります。
※1 出典:松永聡:日常生活における洗濯衣料の部屋干し臭とその抑制,におい・かおり環境学会誌,36巻2号,(2005)

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