2015年5月の天気・天候
2015年(平成27年)5月の天候の特徴は以下のとおりです。
全国的に気温はかなり高く、北・東日本で記録的な高温
南西からの暖かい空気が日本付近に流れ込んだことや本州付近では日照時間が多かったため、全国的に気温はかなり高く、北・東日本では、1946年の統計開始以来5月としては最も高温となり、55地点で5月の月平均気温が観測史上最も高い値を更新した。
北日本太平洋側と東日本日本海側では記録的な多照で、東日本太平洋側の降水量はかなり少なかった
本州付近では高気圧に覆われることが多かったため、北日本太平洋側と東日本日本海側の日照時間は、1946年の統計開始以来5月としては最も多く、東日本太平洋側の降水量はかなり少なかった。
沖縄・奄美では梅雨入りが遅かった
沖縄・奄美では、月の中頃までは高気圧に覆われる日が多く、梅雨前線が沖縄・奄美付近に停滞しなかったため、梅雨入りは沖縄地方ではかなり遅く、奄美地方で遅かった(速報値)。
1 概況
低気圧は日本の北を通ることが多く、中旬に台風第6号や低気圧の影響で、全国の広い範囲で大雨となったほかは、本州付近は移動性高気圧に覆われ、北日本から西日本にかけては晴れの日が多かった。北・東日本の月間日照時間はかなり多く、北日本太平洋側では平年比133%、東日本日本海側では平年比139%となり、1946年の統計開始以来5月としては最も日照時間が多かった。また、東日本太平洋側では降水量がかなり少なかった。
沖縄・奄美では、台風第6号の影響で11日から12日にかけて暴風雨となったほかは、中旬の中頃までは高気圧に覆われて晴れの日が多く、中旬の終わり頃になって梅雨前線の影響を受ける日が多くなった。このため、梅雨入りは奄美地方で平年より遅く19日頃、沖縄地方では平年よりかなり遅く20日頃(速報値)となった。一方、下旬は沖縄・奄美付近で梅雨前線の活動が活発化したため、沖縄・奄美の月降水量は平年並となった。
気温は、日本の北を通過する低気圧に向かって南西からの暖かい空気が流れ込んだことや本州付近では日照時間が多かったため全国的にかなり高く、北日本では平年差+2.0℃、東日本では平年差+2.1℃でともに1946年の統計開始以来5月としては最も高温となるとともに、全国154地点中55地点で5月としての月平均気温の高い記録を更新した。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
全国的にかなり高かった。札幌(北海道)、青森(青森県)など55地点で5月の月平均気温の高い方から1位の値を更新した。
(2)降水量
東日本太平洋側ではかなり少なく、北・西日本、東日本日本海側で少なかった。白河(福島県)、軽井沢(長野県)、前橋(群馬県)で5月の月降水量の少ない方から1位の値を更新した。沖縄・奄美では平年並だった。
(3)日照時間
北・東日本ではかなり多く、山形(山形県)、宇都宮(栃木県)など11地点で5月の月間日照時間の多い方から1位の値を更新した。西日本では多かった。沖縄・奄美では平年並だった。
出典:気象庁