2016年3月の天気・天候

2016年(平成28年)3月の天候の特徴は以下のとおりです。
東・西日本では、月平均気温がかなり高かった
日本の東海上で高気圧が強く、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、月平均気温は、東・西日本ではかなり高く、北日本で高かった。
全国的に気温の変動が大きかった
全国的に上旬と中旬後半は暖かい空気に覆われたが、中旬前半と下旬は寒気が流れ込み気温の低い時期があったため、気温の変動が大きかった。
東日本日本海側では、3月として1位の少雨となった
東日本日本海側では、月を通して低気圧の影響が小さかったため、月降水量が平年比45%となり、1946年の統計開始以来3月として1位の少雨となった。
北日本太平洋側と西日本日本海側では、日照時間がかなり多かった
北日本太平洋側と西日本日本海側では、月の後半を中心に高気圧に覆われることが多く、月間日照時間がかなり多かった。

1 概況

日本の東海上で高気圧が強く、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、月平均気温は、東・西日本ではかなり高く、北日本で高かった。また、全国的に上旬と中旬の後半は暖かい空気に覆われ高温となった一方、中旬前半と下旬に大陸からの寒気が流れ込んだ影響で気温の低い時期があったため、気温の変動が大きかった。
北・東・西日本では、月の前半は、低気圧と高気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わったが、月の後半は高気圧に覆われることが多く、北・東日本日本海側と西日本太平洋側の月間日照時間は多く、北日本太平洋側と西日本日本海側の月間日照時間はかなり多かった。また、月を通して低気圧の影響が小さかったため、北日本日本海側の月降水量は少なく、北日本太平洋側と東・西日本日本海側の月降水量はかなり少なかった。特に東日本日本海側では、月降水量が平年比45%となり、1946年の統計開始以来3月として1位の少雨となった。
一方、沖縄・奄美では、低気圧や前線の影響で、月降水量が多かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値

(1)平均気温

東・西日本ではかなり高く、北日本で高かった。若松(福島県)、岐阜、高山(以上、岐阜県)では3月の月平均気温の高い方から1位の値を更新し、福島(福島県)、名古屋(愛知県)、津山(岡山県)では、高い方から1位タイの値を記録した。沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
沖縄・奄美では多かった。一方、北日本太平洋側と東・西日本日本海側ではかなり少なく、北日本日本海側で少なかった。新潟(新潟県)、松江(島根県)など8か所では3月の降水量の少ない方からの1位の値を更新し、長野(長野県)では少ない方からの1位タイの値を記録した。東・西日本太平洋側では平年並だった。

(3)日照時間

北日本太平洋側と西日本日本海側ではかなり多く、北・東日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。東日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並だった。

(4)降雪・積雪

降雪の深さ月合計は東日本太平洋側で少なく、北日本でかなり少なかった。東日本日本海側と西日本で平年並だった。
月最深積雪は北日本太平洋側と西日本日本海側で多い所が多かった。

出典:気象庁

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