湿舌とは?
台風の東側や太平洋高気圧の西側の縁を廻って、非常に暖かく湿った空気が日本付近に流れ込むことがあります。この暖かく湿った空気は舌のような形をして日本付近へ北上してくるため湿舌(しつぜつ)と呼ばれています。
湿舌は梅雨期や真夏に現れる事が多く、東シナ海方面から日本付近に熱帯並の湿った空気をもたらし、大気の状態が非常に不安定になります。湿舌は850hPaや700hPaなど上層天気図で解析される事が多いのが特徴です。
湿舌は水蒸気を多く含んでいるため、しばしば集中豪雨の原因となり、洪水や土砂崩れなど大きな被害が起こることがあり注意が必要です。