全層雪崩とは? 原因・前兆【キーワード解説】
全層雪崩(ぜんそうなだれ)とは、降り積もった斜面の雪の層全体が崩れる雪崩のことで、春先に急激に気温が上がったり、雨が降ることなどで、雪解け水や降雨によって積雪と地面との摩擦が小さくなり、発生が多くなります。
斜面の固くて重たい雪が、地表面の上を流れるように滑り落ちる全層雪崩のスピードは時速40㎞から80㎞と自動車並みですが、1㎥あたり重さ0.5トンにも達し、家屋の倒壊などを引き起こすことがあるエネルギーの大きな雪崩です。
全層雪崩が起きる前兆としては、雪の斜面にクラックと呼ばれる亀裂が入ったり、雪にしわが入っている場合は、雪が動いて緩んできているということなので、雪崩の危険性が高まっていると判断できます。