寒冷渦とは?特徴や影響について


天気予報で「大気の不安定な状態が続く」と伝えられ、天気の急変に注意が必要になる時、その主な原因の一つは”寒冷渦”です。”かんれいうず”と読み、別名で寒冷低気圧ともいいます。ひまわり雲画像では雲の渦巻きが見えることがあります。

寒冷渦の特徴は?影響は?

①動きが遅い
上空に強い寒気がある寒冷渦は、偏西風の蛇行が大きくなって、周りの流れから取り残される雲の渦です。
このため、動きが遅く、ぐずついた天気や大気の不安定な状態が長引くことが多いため、寒冷渦による影響は3日程度続くことが多いのが特徴です。

雷三日ってどういう意味?

②⚡激しい現象をもたらす
上空の強い寒気があるため、空気の上下の気温差が大きくなることで大気の状態が不安定になり、発達した積乱雲が発生しやすくなります。
特に、寒冷渦の南東側のエリアには、地上付近に暖かく湿った空気が入る場合が多く、急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風やひょうが起きることがあります。

大気の状態が不安定とは?

③雷の起こりやすさ ⚡発雷確率をチェック
「寒冷渦」や「上空の寒気」、「大気の状態が不安定」といったキーワードを見聞きした際は、雷の起こりやすさを予測した「発雷確率」の情報をチェックして、自分の地域がいつ頃、発達した積乱雲による激しい現象(急な強い雨や落雷・突風・ひょう)が起きりやすいかを把握しましょう。

その上で、例えば、停電への備えをする、屋外活動やレジャーの時間帯をずらすなどの予定の事前調整も柔軟に調整できるようにすることをおすすめします。

ひょうはどんな時に起きる?

この記事の執筆者

森山 知洋 気象予報士/防災士/北海道防災教育アドバイザー

20年以上の気象予報士歴の中で放送局での災害報道や気象キャスターなど様々な業務を経験。防災講演の講師を務めるなど防災や健康気象のスペシャリストとしても幅広く活動中。

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