雷三日ってどういう意味? ~天気のことわざ~


「雷三日」と言われる天気のことわざがあります。これは、雷が起こりやすい天気は3日程度続くことが多いというものです。
雷を引き起こす発達した積乱雲(雷雲)は、上空に強い寒気が入りこんで、大気の状態が不安定な時に発生することが多いです。

この上空の強い寒気は、日本付近を通過するのに、3日間くらいかかることが多いため、雷が発生しやすい天気も3日程度続くため、「雷三日」ということわざが生まれたようです。
上空の強い寒気は、偏西風が大きく蛇行し、周囲の流れから切り離された「寒冷渦(寒冷低気圧)」によってもたらされることが多く、寒冷渦の周辺や南東のエリアでは雷に加えて、激しい雨や竜巻のような激しい突風、ひょうなどを引き起こすことがあり、要注意です。


寒冷渦とは~急な雷雨・突風などの影響は?~

”夕立は3日続く” ということわざも

雷三日と、ほぼ同じ意味で「夕立は3日続く」ということわざもあります。これは一度夕方に夕立や雷雨があると3日ほど続くことが多いというものです。
この3日というのは、いつも当てはまるわけではありませんが、一度雷が発生したり、夕立が起きると、その翌日や翌々日まで、雷が起きるような天気の急変があるかもしれないと想定して、最新の気象情報をこまめにチェックすることをおすすめします。もしも真っ黒な雲が近づく、急に冷たい風が吹く、雷の音が聞こえるなどの発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中など安全な場所に入るようにしましょう。

大気の状態が不安定とは?

この記事の執筆者

森山 知洋 気象予報士/防災士/北海道防災教育アドバイザー

20年以上の気象予報士歴の中で放送局での災害報道や気象キャスターなど様々な業務を経験。防災講演の講師を務めるなど防災や健康気象のスペシャリストとしても幅広く活動中。

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