震度とは?地震と震度、マグニチュードの関係
震度とは『地震が起きた時にある地点における揺れの大きさや程度を表した指標』です。
マグニチュードとは『地震そのものの規模や大きさ、エネルギー』を表しています。
一般的にマグニチュードが大きいほど、震度も大きくなる傾向にあり、震源から近いほど震度も大きくなる傾向があります。
震源の深さが深い地震は震源の深さが浅い地震に比べ、揺れの範囲が広い範囲に及ぶ特徴があります。
ただし、地盤や岩盤の状況によっては震源から遠く離れた所でより揺れが大きくなる場合などがあり、例外もあります。
また、同等の地震では震源が浅い地震の方が深い地震に比べ、一般的に余震が多いという特徴があります。
気象庁の震度の階級は震度0、震度1、震度2、震度3、震度4、震度5弱、震度5強、震度6弱、震度6強、震度7、の10階級となっています。
(震度8以上はありません。)
■震度と人や周囲への影響
(建物の構造やその高さ、地盤や地域による違い、地域ごとの地震の振幅や揺れの長さ、周期などの違いよって、同じ震度であっても影響が違う場合があります。)
震度0
- 人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
震度1
- 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2
- 屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。
- 電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。
震度3
- 屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。
- 棚にある食器類が音を立てることがある。
- 電線が少し揺れる。
震度4
- ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。
- 電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。
- 電線が大きく揺れる。
- 自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。
震度5弱
- 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
- 電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
- 座りの悪い置物の大半が倒れる。
- 固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
- まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。
- 電柱が揺れるのがわかる。
- 道路に被害が生じることがある。
震度5強
- 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
- 棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。
- テレビが台から落ちることがある。
- 固定していない家具が倒れることがある。
- 窓ガラスが割れて落ちることがある。
- 補強されていないブロック塀が崩れることがある。
- 据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。
- 自動車の運転が困難となり、停止する車もある。
震度6弱
- 立っていることが困難になる。
- 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
- 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
震度6強
- 立っていることができず、はわないと動くことができない。
- 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
- 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。
- 補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
震度7
- 立っていることができず、はわないと動くことができない。
- 固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。
- 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。
- 補強されているブロック塀も破損するものがある。
(※気象庁)
■地震が起きた場合には
- 頭を保護し、安全な場所に避難する。
- 落ち着いて行動する。
- 落下物や車の危険があるため、あわてて外に飛び出さない。
- 揺れがおさまったら火の始末をする。
- 家から避難所などへ避難する場合には、停電⇒復旧の際に通電火災の恐れがあるのでブレーカーは落とすようにする。ガスの元栓も閉める。
- テレビやラジオ等で正しい状況把握に努める。
- 車の運転中はハザーランプを点灯し、緩やかに減速する。
- 車から離れる場合には、緊急車両の通行の妨げにならないよう注意し、ドアロックはせず、車のキーもつけたままにする。
- 塀や自動販売機など倒れやすいものに近づかないようにし、ビルから窓ガラスなどが落下する場合があるのでそばから離れる。
- 海岸で地震に遭遇した場合には、速やかに高台へ避難する。
■最大震度7が観測された地震(1923年~)
●1995/01/17 05:46 M7.3 大阪湾(阪神淡路大震災)
●2004/10/23 17:56 M6.8 新潟中越地方(新潟中越地震)
●2011/03/11 14:46 M9.0 三陸沖(東日本大震災)
●2016/04/14 21:26 M6.5 熊本地方
●2016/04/16 01:25 M7.3 熊本地方