緊急地震速報の音と聞いた際の行動
緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。その短い間に身を守るための行動を取る必要があります。
また、この短い間に行動を起こすためには、緊急地震速報が発表されたことを即座にわかるよう専用の音(報知音)を覚えておく必要があります。
緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。
繰り返しになりますが、周りの人にも声をかけながら、あわてず、まず身の安全を!!
ふだんから、家屋の耐震化や家具の固定など、地震に備えましょう。
【緊急地震速報の音】
緊急地震速報が発表されたことが即座にわかるよう、テレビやラジオ、携帯電話などでは、専用の音(報知音)と共に緊急地震速報をお知らせします。
テレビやラジオなどでの放送内容や携帯電話で着信した内容を確認していると、強い揺れへの備えが遅れてしまいますが、この報知音を覚えておくことで、緊急地震速報が発表されたときに、とっさに身を守る行動がとれるようになり、緊急地震速報をより有効に利用できるようになります。
報知音の主なものには、テレビやラジオ、防災行政無線、受信端末などで使用されている「チャイム音」と、携帯電話会社(NTT ドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、ワイモバイル)共通の専用の「ブザー音」があります。
●緊急地震速報の「チャイム音」(NHKホームページ)
http://www.nhk.or.jp/sonae/bousai/
●緊急地震速報の携帯電話専用「ブザー音」(NTT ドコモホームページ)
https://www.nttdocomo.co.jp/service/areamail/index.html
【緊急地震速報を聞いた際の行動】
周囲の状況により具体的な行動は異なります。日頃から自分の行動に置き換えて、いざという時の行動を考えておきましょう。
~家庭では~
- 家具の移動や落下物から身を守るため、頭を保護しながら大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れる。
- あわてて外に飛び出さないでください。
- 料理や暖房などで火を使っている場合、その場で火を消せるときは火の始末、火元から離れているときは無理に火を消しに行かない。
- 扉を開けて避難路を確保する。
~ショッピングセンターなどの人が大勢いる施設では~
- あわてずに施設の係員の指示に従ってください。
- 落ち着いて行動し、あわてて出口には走り出さないでください。
- 吊り下がっている照明などの下から退避する。
- 従業員などから指示がない場合は、その場で頭を保護し、揺れに備えて安全な姿勢をとる
~自動車運転中は~
- 後続の車の運転手が緊急地震速報を聞いているとは限らないため、運転中は、あわてて急ハンドルや急ブレーキをかけてスピードを落とさないで、緩やかに速度をおとしてください。
- ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促し、、道路の左側に停止してください。
~鉄道やバスなどに乗車中は~
- つり革や手すりにしっかりつかまってください。
~エレベーターでは~
- 最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。
~街中では~
- ブロック塀の倒壊や自動販売機の転倒等に注意し、これらの側から離れる。
- 看板や割れたガラスの落下に注意し、建物から離れる。
- 丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
~山やがけ付近では~
- 落石やがけ崩れに注意し、出来るだけその場から離れる。
※実際に身体を動かす訓練をしておくことも重要で、自治体や行政機関などが、訓練用の緊急地震速報を放送して訓練を行うことがありますので、こうした機会に積極的に参加して、身を守る行動の訓練をしておきましょう。
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