降水量とは?降水量の測り方や目安 ”どしゃ降り”ってどれくらい強い雨?
降水量とは?
降水量とは、降った雨がどこにも流れ出る事はなく、その場所にたまった場合の水の深さを表し、単位はmm(ミリメートル)が使われます。
降水量はアメダスや気象台で観測時刻までの一定の時間の間に観測された数値で、10分、1時間、12時間などがあります。前1時間の降水量が一般的で12時の降水量が8mmとなっていた場合には、11時から12時までの間に観測された降水量が8mmという事になります。
つまり、1時間にたまった水の深さで雨の強さを表現しています。
降水量と目安
1時間の降水量が10~20mmは予報用語では「やや強い雨」と言われ、ザーザーと降る、地面からの跳ね返りで足元がぬれる、降水量が20~30mmは「強い雨」と言われ、どしゃ降り、傘をさしていてもぬれるなど人が受ける影響も変わります。
1時間に20mm(2cm)たまる雨の降り方が強い雨、どしゃ降りの雨ということになりますが、水は高いところから低いところへ移動する性質があるため、たった2cmとはいっても、低いところには雨が集まって、何倍もの深さになることがあります。強い雨・どしゃ降りの雨になると、あっという間に地面一面に大きな水たまりでできてしまうのです。
更に詳しく
雨の強さと降り方
降水量の測り方
降水量の観測には、転倒ます型雨量計が使用されています。転倒ます型雨量計には雨をはかる0.5mmの「ます」が二つあり、ますに雨が0.5mmたまると1回転倒し、降水量0.5ミリが観測されます。
空から降ってくるものには雨の他に雪、みぞれ、あられ、ひょう等があります。雪やあられは固体の状態で降ってきますので、溶けない場合は電熱で暖めて水の状態に戻してから水分の量を測って降水量を観測しています。
この記事の執筆者
森山 知洋 気象予報士/健康気象アドバイザー/防災士/北海道防災教育アドバイザー
20年以上の気象予報士歴の中で放送局での災害報道や気象キャスターなど様々な業務を経験。防災講演の講師を務めるなど防災や健康気象のスペシャリストとしても幅広く活動中。