鯉のぼりでわかる風速~高速道路の吹き流しにも注目~

5日5日のこどもの日が近づくと、鯉のぼりをよく見かけますが、鯉のぼりの泳ぎ方を見るだけで、風の強さが大体わかります。また、高速道路を運転中によく見かける吹き流しも鯉のぼりと同じように、車の運転に影響がある風の強さを把握できます。

鯉のぼりの泳ぎ方と風速の関係


●ほぼ無風から風速2m/s以下の時は、鯉のぼりはほとんど泳ぎません。
●風速が3~4m/s程度になると、鯉のぼりは緩やかに泳ぎ始めます。
●風速が5m/s以上になると、鯉のぼりは元気に泳ぎます。

また、風速が10m/s以上の強い風になると、鯉のぼりは暴れるように泳ぐようになりますので、強風が続くような日はいったん鯉のぼりを下した方が安全です。


鯉のぼりの泳ぎ方を見ると、風の強さの生活への影響度も把握できます。
鯉のぼりが元気に泳ぐ風速5m/s以上になると、洗濯物の外干しの際は、しっかりとめておかないと飛ばされてしまう可能性があります。
鯉のぼりが暴れるように泳ぐ風速10m/s以上になると、停めている自転車が横倒しになったり、お店の旗が倒れる恐れもありますので、気を付けましょう。

風の強さと生活への影響
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高速道路の吹き流しもチェックして安全運転を

高速道路などにある吹き流しも鯉のぼりと同じで、風速が5m/s以上あると横になびくようになり、10m/sくらいの強めの風になると、勢いよく横になびくようになります。

車の運転への影響は平均風速が10m/s以上だと、高速道路などでは車が横風に流される感覚を感じるようになります。
風速12m/s以上の横風が吹いている場合、時速80㎞で走行中の車は、風圧によって約50㎝流されるといわれています。ワンボックスカーなど車体の重心位置が高い車などはさらに風の影響を受けやすい傾向があり、十分な注意が必要になります。
さらにスピードを出している車は風に流される間隔を強く感じますから、ドライブでは、風を考慮した安全運転を心がけましょう。

〔参考情報:NEXCO東日本 ドラぷら

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この記事の執筆者

森山 知洋 気象予報士/健康気象アドバイザー/防災士/北海道防災教育アドバイザー

20年以上の気象予報士歴の中で放送局での災害報道や気象キャスターなど様々な業務を経験。防災講演の講師を務めるなど防災や健康気象のスペシャリストとしても幅広く活動中。

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