暴風災害・停電に備えて
暴風から身を守る3つのポイント
まずは、①風がピークを迎える前までに早めに風に飛ばされやすい物を片付けたり・固定をしましょう。窓には養生テープや飛散防止フィルムなどを事前に貼ることも有効ですし、雨戸やシャッターがある住宅は活用しましょう。
その上で、②暴風のピーク時間帯の外出を控えることが大切です。風速の最新予測を確認するようにしましょう。
また、③家の中にいても、暴風が吹き荒れる時は飛散物でケガをする恐れがありますので、窓や壁から出来るだけ離れて過ごすようにしましょう。
〔画像引用:政府広報オンライン〕
最大瞬間風速別の危険度
風速別の危険度を見ると、
最大瞬間風速で30m/s以上になると、立っていられないような暴風で、飛散物でケガをする恐れがあります。
最大瞬間風速で40m/s以上では、外出すること自体が危険で、倒木が多発し、電柱も折れてしまうほどの風で、大停電の発生リスクも高まります。
停電への備え
台風などで暴風が吹き荒れると予想される時は、停電への備えをしましょう。
電源の備えとしては、ランタンや懐中電灯、交換用の電池、携帯ラジオ、スマホを充電できるモバイルバッテリー、車のアクセサリーソケットから電源をとれるケーブルなどを常備しておくと安心です。
また、停電が長引くことも想定し、食の備えも万全にしておきましょう。停電によって断水することもあるため、飲料水は最低3日分、出来れば1週間分備蓄しておきましょう。1人1日3リットルで家族の人数分で日数分あると安心です。また、ガスが停止することも想定し、カセットコントも準備し、すぐに食べられる非常食も用意しておきましょう。
夏は保冷剤や、充電式のハンディファンやうちわなど、クーラーが停止しても暑さをしのげる準備が必要です。
冬はポータブルのストーブや毛布、寝袋などの暖房の備えも必要になります。
車はいざというときに、冷暖房の効いた空間として一時避難ができるだめでなく、車のアクセサリーソケットから電源を確保できるため、ガソリンが半分になったら満タンにする習慣をつけておきましょう。
この記事の執筆者
森山 知洋 気象予報士/健康気象アドバイザー/防災士/北海道防災教育アドバイザー
20年以上の気象予報士歴の中で放送局での災害報道や気象キャスターなど様々な業務を経験。防災講演の講師を務めるなど防災や健康気象のスペシャリストとしても幅広く活動中。