2026年3月20日は春分(しゅんぶん)、春分の日です。
2026年3月20日は二十四節気の『春分(しゅんぶん)』です。
春分は冬の寒さも和らぐ頃で、昼と夜の長さがだいたい同じ日になります。
春分は、冬の寒さが次第にやわらぎ、本格的な春へと向かう節目です。天文学的には、太陽が天の赤道を南から北へ横切る日で、昼と夜の長さがほぼ同じになります。日の出は早まり、日の入りは遅くなり、これ以降は昼の時間が夜よりも長くなっていきます。
昼と夜の長さがほぼ等しくなる日は、春分(3月20日または21日ごろ)と秋分(9月22日または23日ごろ)の年2回あります。しかし、同じ「昼夜ほぼ同じ日」であっても、体感する気温には大きな違いがあります。
もし気温が太陽の高さや日照時間だけで決まるのであれば、春分と秋分の気温はほぼ同じになるはずです。ところが実際には、地球の大気や地面、そして海が温まったり冷えたりするには時間がかかります。これを「季節の遅れ」と呼びます。冬の間に冷えきった空気や地面はすぐには暖まらず、逆に夏に蓄えられた熱はすぐには失われません。
そのため、冬から迎える春分の日はまだ涼しさが残り、夏から迎える秋分の日は暖かさが続くのです。
例えば大阪では、春分の最高気温の平年値はおよそ14℃ですが、秋分はおよそ28℃と、実に約14℃もの差があります。同じ昼夜の長さでも、背景にある「蓄えられた熱量」の違いが、これほど大きな気温差を生み出しているのです。
それでも、春分の頃になると寒さの底は抜け、日差しの力強さを実感できるようになります。冬を越えてきた身体は、わずかな気温の上昇にも敏感に反応し、日なたの暖かさをより強く感じます。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。春分の日を中日として、前後3日間を合わせた7日間が春のお彼岸です。ちょうどこの頃を境に、寒暖の振れ幅はありながらも、季節は確実に春へと歩みを進めていきます。
次の二十四節気は「清明(せいめい)」です。草木が芽吹き、空気が澄みわたる頃。春分は、自然界が本格的に動き出す前触れともいえる節気なのです。

執筆者:お天気.com気象予報士


