2025年6月1日は気象記念日です。日本の気象観測の歴史と天気予報の始まり
2025年6月1日は「気象記念日」です。この記念日は、1875年6月1日に日本で初めての気象台「東京気象台」が設置され、東京で本格的な気象観測と地震観測が始まったことを記念して制定されました。この出来事は、日本の気象の歴史における重要な転換点であり、現代の気象予測技術や防災体制の原点ともいえる日です。
さらにその9年後の1884年には、日本で最初の天気予報が発表されました。予報内容は「全国一般風の向きは定まりなし、天気は変り易し、但し雨天勝ち」というもので、曖昧ながらも当時としては画期的な試みでした。この日を機に、日本の天気予報の歩みが本格的に始まったのです。
また、東京都杉並区には「気象神社」と呼ばれる、全国でも珍しい気象の守り神を祀る神社があります。気象関係者や受験生などが、天候や運気の“晴れ”を願って訪れるスポットとしても知られています。気象記念日には、この神社にお参りして天候への感謝や安全を祈る人も多いようです。
毎年3月23日の「世界気象デー」とともに、6月1日の気象記念日は、私たちの生活に深く関わる気象の重要性を再認識する日として、広く知られるようになってきています。天気予報や気象データが当たり前にある現代だからこそ、その歴史を振り返り、自然との共生について考えてみてはいかがでしょうか。