立冬頃(11月前半)の気圧変化と気象病
二十四節気の立冬は11月7日前後で暦の上で冬の気配が始まることを意味しています。次の二十四節気の小雪までの15日間前後が立冬の期間です。季節としては晩秋で、朝の冷え込みが強まり紅葉の色づきが進む時期です。
高気圧に広く覆われて秋晴れとなる日もありますが、日本付近を周期的に通過する低気圧の影響で周期的に天気が崩れます。また、低気圧の上空に強い寒気を伴った低気圧が日本の東海上に進むと冬型の気圧配置が強まった状態となり、木枯らしが吹くことがあります。
関東地方と近畿地方でその年の一番最初の木枯らしが吹いた日を木枯らし1号と呼び、気象庁から発表されています。なお、関東地方と近畿地方以外の地方では木枯らし1号の発表はありません。
日本付近の上空に強い寒気が流れ込むと日本海側では一時的に雲が広がり雨が降ったり止んだりする時雨(しぐれが)が現れます。
寒気の強さや流れ込み方は年によって違いがみられ、低気圧の通過が少ない年は高気圧に覆われる日が多く、頭痛などの気象病による体調へ影響する日が少なくなりますが、低気圧が短い周期で通過する年は頭痛などの気象病が発生しやすい年もあります。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士