小雪頃(11月後半)の気圧変化と気象病
二十四節気の小雪(しょうせつ)は11月22日前後で冷え込みが厳しくなり北国で小雪(こゆき)がちらつき始めるころという意味です。次の二十四節気の大雪までの15日間前後が小雪の期間です。
上空に寒気が流れ込みやすい年は、低気圧が日本付近を発達しながら通過した後に冬型の気圧配置が現れて続きやすくなります。一方、上空に強い寒気が流れ込みにくい年は、低気圧があまり発達せず、冬型の気圧配置が現れにくく、現れても一時的となります。
移動性高気圧に緩やかに覆われた、厳しい寒さの前の穏やかで暖かい晴天を小春日和(こはるびより)と言います。
日本付近の上空に周期的に強い寒気が次々と流れ込む年は低気圧が日本付近や日本の東海上で発達しやすくなります。低気圧の通過する時に気圧が大きく低下し頭痛等の気象病が現れますが、冬型の気圧配置が続きやすく、次の低気圧が接近するまでの間が長くなるため、気圧が大きく低下する回数が少なく、頭痛等の気象病が現れやすい日も少なくなります。
一方、日本付近の上空に寒気が流れ込まず、冬型の気圧配置が続かない年は、低気圧が短い周期で数多く通過するため、頭痛などの気象病が現れやすくなりますので注意が必要です。十分な睡眠やリラックスなどで体調を整えて頭痛などの気象病が現われないように心がけましょう。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士