2009年天気・天候

秋(2009年9月～2009年11月)の天気・天候

2009年（平成21年）秋（9～11月）の天候の特徴は以下のとおりです。
9月は全国的に顕著な少雨、11月は西日本で顕著な多雨となった。
高気圧に覆われて晴れの日が多かった9月は全国で顕著な少雨となった一方、前線や低気圧の影響を受けやすかった11月は西日本で顕著な多雨となった。
北日本から西日本にかけては気温の変動が大きかった。
北日本から西日本にかけては、9月前半や10月前半、11月のはじめや11月後半には寒気の影響で気温が平年を下回った一方、そのほかの時期は平年を上回るなど、気温の変動が大きかった。
沖縄・奄美では秋の平均気温はかなり高かった。
沖縄・奄美では10月前半にかけて顕著な高温が続き、秋の平均気温はかなり高くなった。
10月には台風第18号が上陸、暴風や大雨となった。
10月上旬には、台風第18号が本州に上陸、東日本から北日本を縦断し、ほぼ全国的に暴風や大雨となった。

1 概況

秋を通じて天気は数日の周期で変わることが多かったが、9月は全国的に高気圧に覆われ晴れた日が多く日照時間が多かった。9月の降水量は全国的にかなり少なく、東・西日本を中心に記録的な少雨となった。一方、10月は、上旬に台風第18号が本州に上陸し（日本への上陸は2007年9月以来2年ぶり）、沖縄地方から北海道にかけての広い範囲で暴風や大雨となった影響で10月の月降水量は太平洋側で多く、湿った気流が入りやすく曇りや雨の日が多かった沖縄・奄美でも10月の降水量が多くなった。また、11月も低気圧や前線の影響を受けやすかったため11月の月降水量は西日本でかなり多くなった。なお、東日本日本海側では、9月と10月に平年より晴れの日が多かったため秋の日照時間がかなり多くなった。
気温は、北日本から西日本にかけては変動が大きかった。9月前半と10月の前半、11月初めと11月後半には寒気が流れ込み気温は平年を下回ったが、そのほかの時期は平年を上回った。秋の平均気温は、北日本と東日本では平年並、西日本では高かった。一方、沖縄・奄美では、9月から10月上旬までは顕著な高温が続いた影響で、秋の平均気温はかなり高くなった。
台風の発生は11個（平年11.5個）、日本に上陸した台風は1個（平年1.1個）、日本に接近した台風は5個（平年4.3個）、うち本土（本州、北海道、九州、四国）への接近は3個（平年2.1個）、沖縄・奄美への接近は2個（平年2.6個）と、それぞれほぼ平年程度だった（速報値）。