2008年7月の天気・天候

2008年(平成20年)7月の天候の特徴は以下のとおりです。
東・西日本で顕著な高温。
全国的に高温となり、特に太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い日が多かった東・西日本で顕著だった。月平均気温は、西日本では1946年以降、7月としては1994年、2004年についで3番目の高温となった。
東日本太平洋側、西日本で顕著な少雨。
梅雨前線は平年に比べ活動が弱く、東日本以西では降水量が少なかった。特に東日本太平洋側、西日本ではかなり少なかった。月降水量は、西日本太平洋側で1946年以降7月としては最も少なく、東日本太平洋側で2001年に次いで2番目に少なかった。
西日本で顕著な多照。北日本では寡照。
東日本以西は太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い日が多く、特に西日本では晴天が続き、日照時間がかなり多かった。一方北日本は中旬以降低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、日照時間が少なかった。

1 概況

梅雨前線は平年に比べ活動が弱く、西日本を中心に太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強かったため、全国的に平年並から早い梅雨明けとなった。東日本、西日本、沖縄・奄美では太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日が多く、特に西日本の日照時間はかなり多かった。高温は東日本、西日本で顕著で特に西日本では1946年以降、7月としては3番目の高温となった。また、東日本太平洋側と西日本では、上空の寒気や湿った気流の影響で局地的な雷雨となる日はあったものの、広い範囲でまとまった雨の降る日は少なく、顕著な少雨となった。西日本太平洋側では1946年以降7月としては最も少なく、東日本太平洋側では2番目に少なかった。沖縄・奄美は台風第8号の影響で先島諸島を中心に雨が降ったものの、月降水量は平年を下回った。北日本は、上旬は北海道の東の高気圧が西に張り出し、気温がかなり高かったが、中旬以降は低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、顕著な高温はおさまった。なお、27日から29日にかけては、中国、近畿、北陸地方を中心に、上空の寒気と湿った気流の影響で大気の状態が不安定となり、所々で局地的な大雨となった。河川の洪水や急な増水、落雷や突風などにより各地で被害が発生した。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値

(1)平均気温

月平均気温は、東日本と西日本でかなり高く、北日本と沖縄・奄美で高かった。
(2)降水量
月降水量は、東日本太平洋側と西日本でかなり少なく、東日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。東日本太平洋側と西日本では平年の40%未満となったところが多く、三宅島(東京都)、飯田(長野県)、尾鷲(三重県)、下関(山口県)では7月の月降水量の最小値を更新した。北日本では平年並だった。

(3)日照時間

月間日照時間は、西日本でかなり多く、東日本太平洋側で多かった。一方、北日本では少なく、東日本日本海側と沖縄・奄美では平年並だった。

出典:気象庁

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