2008年11月の天気・天候
2008年(平成20年)11月の天候の特徴は以下のとおりです。
寒暖の変動が大きい
全国的に寒暖の変動が大きく、特に中旬は、中頃にかけて暖かな高気圧に覆われたことや気圧の谷に向かう暖気の影響で、気温が平年を大きく上回ったが、気圧の谷が通過した後は、強い寒気が南下し、大きく気温が下がった。
日本海側の各地で雪
中旬末には西日本中心に強い寒気が南下し、冬型の気圧配置が強まった。このため、日本海側の各地で雪となり、西日本では平年より20日前後早い初雪を観測したところがあった。
西日本と東日本日本海側で寡照
西日本ではおもに上旬に気圧の谷や前線の影響で天気がぐずついた。また、東日本日本海側では中旬末以降、寒気や低気圧の影響を受けやすかった。このため、これらの地方では日照時間が少なくなった。
1 概況
月の前半は、高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過した。北日本では、上旬末から中旬前半にかけて高気圧に覆われ概ね晴れた。東日本以西では、上旬後半は気圧の谷や本州南海上に停滞した前線の影響で天気がぐずついたが、その後は高気圧に覆われ概ね晴れた。月の後半は、中旬半ばに気圧の谷が日本付近をゆっくり通過したあと、西日本中心に強い寒気が入り、下旬初めにかけて冬型の気圧配置となり、日本海側の各地で雪となった。西日本では広島など平年より20日前後早い初雪を観測したところがあった。その後は2~3日の比較的短い周期で低気圧が日本付近を通過し、全国的に天気が崩れた。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、沖縄・奄美で高かったほかは、全国的に平年並だった。なお、気温の変動が大きかった。
(2)降水量
月降水量は、沖縄・奄美で多かったほかは、全国的に平年並だった。
(3)日照時間
月間日照時間は、北日本で多かった。一方、東日本日本海側と西日本では少なく、東日本太平洋側と沖縄・奄美では、平年並だった。
出典:気象庁