2008年天気・天候

秋(2008年9月～2008年11月)の天気・天候

2008年（平成20年）秋（9～11月）の天候の特徴は以下のとおりです。
全国高温
9月と10月に気温が高く、全国的に高温となった。
北日本で、顕著な少雨
北日本では、高気圧に覆われ晴れる日が多かったため、日照時間が多く、降水量がかなり少なかった。特に、北日本太平洋側では1946年以降第1位の少雨となった。
沖縄・奄美で顕著な多雨
前線や低気圧、台風の影響を受けた沖縄・奄美では日照時間が少なく、降水量がかなり多かった。特に台風第13号で記録的な大雨となった。

1 概況

11月は寒暖の変動が大きかったものの、9月と10月に気温が高かったことから全国的に秋の平均気温は高かった。北日本では、高気圧に覆われ晴れる日が多かったため、日照時間が多く、降水量がかなり少なかった。特に、北日本太平洋側では、1946年以降第1位の少雨となった。低気圧や前線は本州の南岸を通過することが多く、西日本太平洋側で日照時間が少なかった。沖縄・奄美では前線や低気圧、台風の影響を受けたため、日照時間が少なく、降水量がかなり多かった。特に、9月中旬の台風第13号の接近により、与那国島では日降水量765.0ミリを記録するなど記録的な大雨となった。台風の発生数は平年より少ない9個（平年11.5個）、上陸数は0個（平年1.1個）、本土への接近数は2個（平年2.3個）、沖縄・奄美の接近数は2個（平年2.7個）だった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値

（1）平均気温

秋の平均気温は、全国的に高く、特に沖縄・奄美ではかなり高かった。
（2）降水量
秋の降水量は、沖縄・奄美と九州南部でかなり多く、枕崎（鹿児島県）では秋の降水量の最大値を更新した。一方、北日本と中国地方山陰ではかなり少なく、東日本と近畿地方北部、中国地方山陽では少なかった。これらの地域では平年の60％未満のところがあり、紋別、帯広、苫小牧、室蘭、函館（以上北海道）、松江（島根県）、萩（山口県）では秋の降水量の最小値を更新した。その他の地方は平年並だった。