2013年4月の天気・天候
2013年(平成25年)4月の天候の特徴は以下のとおりです。
東・西日本中心に気温の変動が大きく、一時顕著な低温
日本付近は10日程度の周期で強い寒気が南下し、一時顕著な低温となるなど、東・西日本中心に気温の変動が大きかった。21日は福島、長野で統計開始(1961年)以来最も遅い積雪となった。
上旬に北日本から西日本で暴風雨
6~8日は、低気圧が発達しながら日本海と本州南岸沿いを進んだ影響で、北日本から西日本にかけての広い範囲で大雨や暴風となった。
北・東日本と沖縄・奄美で多雨
北・東日本では、上旬に発達した低気圧の影響を受けたことに加えて、その後も低気圧や前線の影響を周期的に受けたため、月降水量が多くなり、北日本日本海側では顕著な多雨となった。また、沖縄・奄美では前線や気圧の谷の影響を受けることが多く、多雨となった。
1 概況
日本付近を低気圧と高気圧が交互に通過したため、北日本から西日本にかけて天気は数日の周期で変化した。6~8日にかけては、日本海と本州の南岸沿いを発達しながら通過した低気圧の影響で、北日本から西日本にかけての広い範囲で大雨や暴風となった。北・東日本では、この大雨のほか、低気圧や前線の影響を周期的に受けたため、月降水量が多くなり、北日本日本海側では顕著な多雨となった。また、日本付近は10日程度の周期で強い寒気が南下したため、一時顕著な低温になり、東・西日本中心に気温の変動が大きかった。21日は北日本や東日本の内陸では雪となり、福島、長野では1961年の統計開始以来最も遅い積雪となった。沖縄・奄美では、前線や気圧の谷の影響により曇りや雨の日が多く、多雨・寡照となった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、北日本、西日本、沖縄・奄美で低く、東日本では平年並だった。
(2)降水量
月降水量は、北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側、東日本、沖縄・奄美で多かった。東京、横浜(神奈川県)では4 月の月降水量の多い方からの一位を更新した。一方、西日本太平洋側では少なく、西日本日本海側では平年並だった。
(3)日照時間
月間日照時間は、東日本太平洋側と西日本で多かった。一方、北・東日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。岩見沢(北海道)では4月の月間日照時間の少ない方からの一位を更新した。北日本太平洋側では平年並だった。
出典:気象庁