2013年8月の天気・天候
2013年(平成25年)8月の天候の特徴は以下のとおりです。
全国的に高温となり、東・西日本、沖縄・奄美ではかなり高かった。
太平洋高気圧の勢力が日本の南海上から西日本付近にかけて強かったため、気温は全国的に高く、東・西日本と沖縄・奄美ではかなり高かった。8月上旬は沖縄・奄美で、8月中旬は北・東・西日本で、それぞれの旬として1961年の統計開始以来第1位の高温となった。全国の気象官署のうち16地点で月平均気温の高い記録を更新した。なお、12日に江川崎(高知県)で記録した日最高気温41.0℃は歴代全国1位となった。
月降水量は、日本海側でかなり多かった。
北日本から西日本にかけての日本海側では、太平洋高気圧の縁を回る西よりの湿った気流の影響を受けたため、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる日もあったことから、月降水量はかなり多くなった。9日には秋田県と岩手県で、24日は島根県で記録的な豪雨となった。
東・西日本太平洋側の一部と沖縄・奄美で少雨
東日本太平洋側、山陽と四国の瀬戸内側を除く西日本太平洋側、沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われ晴れる日が多く、湿った気流の影響が小さかったため少雨となった。
1 概況
月を通じて太平洋高気圧が日本の南海上から西日本付近にかけて強かったため、東・西日本、沖縄・奄美では晴れて暑い日が多く、月平均気温はかなり高かった。北日本は、気圧の谷や湿った気流の影響で曇りや雨の日が多かったが、南からの暖かい空気が入りやすく、月平均気温は高かった。8月上旬後半から8月中旬は、日本付近で太平洋高気圧の勢力が特に強まり、東・西日本中心に、晴れて厳しい暑さが続いた。7日から22日にかけて、連日全国の100地点以上のアメダス観測所(集計地点数927)で猛暑日となり、11日は297地点で猛暑日となった。12日には、江川崎(高知県四万十市)で日最高気温が41.0℃となり歴代全国1位を更新した。8月上旬は沖縄・奄美で、8月中旬の平均気温は北・東・西日本で、それぞれの旬として1961年の統計開始以来第1位の高温となった。
一方で、日本海側では西よりの湿った気流の影響で局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる日もあった。このため、月降水量は日本海側でかなり多かった。9日には秋田県と岩手県で、24日は島根県で記録的な豪雨となり、河川の増水や土砂災害が発生した。東日本太平洋側と沖縄・奄美では、湿った気流の影響が小さかったため月降水量が少なかった。また、西日本太平洋側は平年並だったが、山陽や四国の瀬戸内側以外では少雨のところが多かった。これらの地方では、少雨の影響で農作物の被害が発生したところや、取水制限を実施したところがあった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、東・西日本、沖縄・奄美ではかなり高く、北日本で高かった。東・西日本では平年を1℃以上上回った。浜松(静岡県)、宇和島(愛媛県)、厳原(長崎県)、鹿児島など16地点では8月の月平均気温の高い方からの1位を更新した。
(2)降水量
月降水量は、北・東・西日本日本海側でかなり多かった。浜田(島根県)では8月の月降水量の多い方からの1位を更新した。一方、東日本太平洋側と沖縄・奄美では少なかった。清水、室戸岬(以上、高知県)、久米島(沖縄県)では8月の月降水量の少ない方からの1位を更新した。北・西日本太平洋側では平年並だった。
(3)日照時間
月間日照時間は、西日本太平洋側ではかなり多く、東日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美で多かった。一方、北日本日本海側では少なかった。北日本太平洋側、東日本日本海側では平年並だった。
出典:気象庁