2012年1月の天気・天候
2012年(平成24年)1月の天候の特徴は以下のとおりです。
北日本から西日本にかけて低温
冬型の気圧配置が強く、日本付近に強い寒気が流れ込んだ影響で、月平均気温は北日本から西日本にかけて低くなった。
日本海側を中心に大雪となったところがあった
冬型の気圧配置が強く、北日本から西日本にかけての日本海側では曇りや雪または雨の日が多かった。北日本から東日本のアメダスを含む15地点で、1月の月最深積雪の大きい方からの一位を更新し、山地では3メートルを超える積雪となったところがあった。
沖縄・奄美は日照時間が少なかった
大陸の高気圧の張り出しに伴う寒気や気圧の谷の影響で、沖縄・奄美では曇りや雨の日が多く、月間日照時間はかなり少なかった。
1 概況
優勢なシベリア高気圧の影響で冬型の気圧配置が強く、日本付近に強い寒気が流れ込んだ影響で、月平均気温は北日本から西日本にかけて低くなった。北日本から西日本にかけての日本海側では曇りや雪または雨の日が多く、北日本から西日本のアメダスを含む15地点(気象官署、アメダス合わせて330地点中の数)で1月の月最深積雪の大きい方からの一位を更新し、山地では3メートルを超える積雪となったところがあった。また、北日本日本海側では上旬末から中旬中頃にかけて、北日本から西日本にかけての日本海側では下旬中頃から月末にかけて、非常に強い寒気が流れ込んだ影響で、所々で降雪量が多くなった。北日本から西日本にかけての太平洋側では、晴れの日が多かったが、冬型の気圧配置が一時的に緩んだ中旬中頃から下旬初めにかけては、日本の南海上を通過した低気圧の影響で雨や雪が降り、大雪となった所があった。
沖縄・奄美では、大陸の高気圧の張り出しに伴う寒気や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多く、月間日照時間はかなり少なかった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、北日本から西日本にかけて低く、北日本では平年を1℃以上下回った。沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
月降水量は、北日本、西日本日本海側で少なく、東日本、西日本太平洋側、沖縄・奄美で平年並だった。舞鶴(京都府)では1月の月降水量の多い方からの一位を更新し、八戸(青森県)では1月の月降水量の少ない方からの一位を更新した。
(3)日照時間
月間日照時間は、沖縄・奄美でかなり少なく、東日本で少なかった。名瀬、沖永良部(以上、鹿児島県)、名護(沖縄県)では1月の月間日照時間の少ない方からの一位を更新した。一方、北日本太平洋側ではかなり多く、北日本日本海側で多かった。広尾(北海道)では1月の月間日照時間の多い方からの一位を更新した。西日本では平年並だった。
(4)降雪・積雪
降雪の深さ月合計は、東・西日本日本海側では平年並で、北日本では少なかったが、平年を上回った地点もあった。月最深積雪は、全国の多くの地点で、多いもしくは平年並となった。岩見沢(北海道)では、1月の月最深積雪の大きい方からの一位を更新した。
出典:気象庁