秋(2012年9月~2012年11月)の天気・天候

2012年(平成24年)秋(9~11月)の天候の特徴は以下のとおりです。
北日本では、秋の平均気温の最も高い値を更新
北日本では、9月は太平洋高気圧が日本の東海上で強まって北・東日本に張り出したこと、また10月から11月前半にかけて暖かい空気に覆われたことから、気温が高い状態が続いた。北日本では、秋の平均気温は平年差が+1.7℃となり、1946年の統計開始以降最も高い値を更新した。また、札幌(北海道)、秋田、仙台(宮城県)など、北日本を中心に31地点で秋の平均気温の高い方からの一位を更新した。
9月と10月は北・東日本を中心に高温、11月は東日本以西で低温
9月と10月は北・東日本を中心に気温が高かったが、11月は東日本以西で気温が低かった。沖縄・奄美では秋を通じて気温が低かった。
東日本太平洋側では、秋の日照時間の最も多い値を更新
東日本では、9月には太平洋高気圧が日本の東海上で強まって北・東日本に張り出したこと、また10月は大陸からの高気圧に覆われやすかったことから、晴れた日が多かったため、秋の日照時間はかなり多かった。特に、東日本太平洋側では平年の119%となり、1946年の統計開始以降最も多い値を更新した。
北日本日本海側では、秋の降水量がかなり多かった
北日本日本海側では、11月に低気圧の影響を受けやすかったことから、秋の降水量はかなり多かった。

1 概況

9月は、北日本の東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、北・東日本に張り出したため、北・東日本を中心に晴れて気温の高い状態が続いた。北日本では9月の月平均気温が統計を開始した1946年以降で最も高くなり、記録的な高温となった。また、北・東日本の一部では7月下旬からの少雨の状態が続いた。一方、西日本と沖縄・奄美では、晴れの日が多かったが、台風の影響や南からの湿った気流の影響を受ける日があった。
10月は、北日本では暖かい空気に覆われやすく気温の高い状態が続いた。東・西日本と沖縄・奄美では中旬には台風の影響を受けた日もあったが、高気圧に覆われて晴れの日が多かった。東・西日本太平洋側では10月の月間日照時間はかなり多かった。
11月は、北日本と東日本日本海側では低気圧の影響を受けやすく、曇りや雨または雪の日が多かった。東日本太平洋側と西日本では高気圧と低気圧が交互に通り天気は周期的に変わり、沖縄・奄美では寒気の影響により曇りの日が多かった。月の後半には全国的に一時的に冬型の気圧配置となった日があった。
9月と10月の月平均気温がかなり高かった北日本では、秋の平均気温は平年差が+1.7℃となり、1946年の統計開始以降最も高い値を更新した。また、札幌(北海道)、秋田、仙台(宮城県)など、北日本を中心に31地点で秋の平均気温の高い方からの一位を更新した。なお、11月は東日本以西で気温が低く、沖縄・奄美では秋を通じて気温が低かった。
東日本では、9月は太平洋高気圧の張り出しが強く、10月には大陸からの高気圧に覆われて晴れの日が多かったため、秋の日照時間はかなり多く、特に東日本太平洋側では平年の119%と、1946年の統計開始以降最も多い値を更新した。
11月に低気圧の影響を受けやすく曇りや雨の日が多かった北日本日本海側では、秋の降水量はかなり多かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値

(1)平均気温

秋の平均気温は、北日本でかなり高く、東日本で高かった。北日本では平年を1℃以上上回った。札幌(北海道)、秋田、仙台(宮城県)など31地点で秋の平均気温の高い方からの一位を更新した。一方、沖縄・奄美ではかなり低かった。西日本では平年並だった。
(2)降水量
秋の降水量は、北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側、東日本日本海側、沖縄・奄美で多かった。室蘭(北海道)、深浦(青森県)では、秋の降水量の多い方からの一位を更新した。東日本太平洋側、西日本では平年並だった。

(3)日照時間

秋の日照時間は、東日本でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。松本(長野県)、甲府(山梨県)、石廊崎(静岡県)、横浜(神奈川県)など6地点で秋の日照時間の多い方からの一位を更新した。一方、北日本、沖縄・奄美で少なかった。北見枝幸、雄武(以上、北海道)では、秋の日照時間の少ない方からの一位を更新した。西日本日本海側では平年並だった。

出典:気象庁

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