大寒頃(1月後半)の気圧変化と気象病
二十四節気の大寒(だいかん)は1月20日前後で一年で最も寒い頃で、寒の内の後半です。
次の二十四節気の立春までの15日間前後が大寒の期間です。
小寒と同様にシベリア方面から日本付近の上空に強い寒気が流れ込むと冬型の気圧配置が強まって日本海側で大雪が降り、大雪による被害が発生することもあります。一方、関東など太平洋側では乾燥した寒い晴天が多くなります。
寒気が流れ込んだ状態が続くと厳しい寒さが続き、外出する際は寒さによる体への負担が特に大きくなりますので十分な防寒対策が必要です。
また、小寒と同様に寒気の流入が弱まると冬型の気圧配置がゆるみ、このタイミングで東シナ海で低気圧が発生することがあります。この低気圧が日本の南海上を東進する際に上空に寒気が流れ込むと関東南部などの太平洋側で大雪をもたらすことがあります。
太平洋側の首都圏などでの大雪は日本海側の大雪に比べて雪の量は少ないものの、雪に不慣れなため、交通機関への影響が大きくなります。
低気圧が通過する際は気圧が大きく低下し、気象病が起こりやすくなりますので注意が必要です。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士