熱中症とは
熱中症とは?
熱中症とは、高温環境下で体内の水分や塩分(ナトリウム)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です。
人間は、暑い時に、自律神経を介して、末梢血管が拡張します。そのため、皮膚に多くの血液が分布し、外気への「熱伝導」による体温低下を図ることができます。
また、暑い時に汗をかくことによって、「汗の蒸発」にともなって、熱が奪われますから、体温の低下に役立ちます。このように、汗は体にある水分を原料として皮膚の表面に分泌されます。
熱中症は重度になると死にいたる恐れもある病態ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます。また、適切な応急処置により、救命することもできます。
熱中症は従来、高温環境下の労働や運動活動で、多く発生していましたが、ヒートアイランド現象や地球温暖化による影響により、一般環境における熱ストレスが増大し、近年は日常生活においても発生が増加しているとされています。
「環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」を元に作成」