黄砂とは?黄砂の発生する時期はいつ?
黄砂とは、おもに中国の黄土砂漠やゴビ砂漠、タクラマカン砂漠などに広がる黄土地帯の細かな砂粒が風によって空高く吹き上げられ、大気中に広がり空一面を覆う現象をいいます。この吹き上げられた砂塵が上空の風に乗り、日本にも運ばれてくる事があります。
黄砂現象は、各地の気象台で実施している地上気象観測で大気じん象の一種として目視により観測、記録されています。
黄砂は衛星画像では↓のように見られます。
黄砂現象は、「主として大陸の黄土地帯で吹き上げられた多量の砂じんが空中に飛揚し、天空一面を覆い、徐々に降下する現象。はなはだしいときは天空が黄かっ色となり、太陽が著しく光輝を失い、雪面は色づき、地物の面には砂じんが積もったりすることもある。」と定義されています。
黄砂は、季節的には3月~5月に多く現れ、4月が最も多く見られます。7~9月など夏ごろはあまりみられません。
黄砂観測のべ日数の平年値
1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
0.7 | 3.3 | 15.3 | 21.3 |
5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
6.9 | 0.2 | 0.0 | 0.0 |
9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
0.0 | 0.1 | 1.9 | 0.8 |
合計 50.5
※1981-2010年平均)
※11地点での統計
歳時記では「つちふる」といい、春の季語となっています。黄砂は、中国大陸の森林破壊、土壌破壊、砂漠化などにより、近年その回数が増加傾向にあります。
黄砂が発生すると視界が悪くなる他に、呼吸器系など身体に影響を与えたり、洗濯物や車などに付着したりするため注意が必要です。