地吹雪とは?地吹雪と吹雪の違い
地吹雪はいったん降り積もった雪が強い風で上空に吹き上げられる現象をいいます。地吹雪になると視界が非常に悪くなり、一面に渡って白色(ホワイトアウト)となるため、車による玉突き事故が発生する危険があります。
吹雪は、降ってくる雪と地吹雪とが同時に起こる現象をいいます。どちらも強風が関わっています。
暴風雪による防災事項
車の運転など
・吹きだまりでは、積雪が少しのように見えても車の発進が出来なくなったり、車の運転が大変危険になります。狭い路地など一本道では、車が立ち往生してしまうおそれもあります。
・車からは視界不良により、歩行者が見えにくくなるため、たいへん危険です。
歩行者など
・暴風や視界不良により歩行が困難になる。雪で数m先も見えなくなり、方向感覚を失って自分の位置が分からなくなってしまうことがあります。
・体温が低下して、低体温症になる恐れがあります。
・暴風により、看板や屋根の一部など飛散してケガをしてしまう可能性もあります。
家など
・電線着雪や強風・飛散物などより、電線が切れるなど停電が発生し、照明や暖房が使えなくなることがあるでしょう。天気が回復するまで2~3日以上かかることもあり、停電の復旧が長期化してしまう心配があります。
・住宅では暖房器具などの使用が出来なくなてしまう恐れがあるでしょう。
・住宅の玄関が雪でふさがれてしまい、中から開けられなくなる事があります。
ブリザード
「ブリザード」はもともとは北アメリカでの激しい吹雪の呼び名ですが、南極の吹雪も同じ名で呼ばれています。ブリザードの特徴は、風が強いばかりでなく、激しい降雪や吹き飛ばされる雪のため、視界が悪くなり、時には1m先すら見えないことがあります。
例えば、南極の昭和基地は、比較的暖かく風の弱い場所にありますが、それでも低気圧が頻繁に接近してしまうため、1年間に平均で約25回、50日程度はブリザードの状態となってしまうそうです。ブリザードになると昭和基地では隊員の外出が制限され、野外での活動は大きく妨げられることがあります。こんため、日本の南極地域観測隊では、ブリザードによる視程の状態や平均風速、継続時間によってA、B、Cの強度階級をつけているそうです。