寒い時期に注意!脳卒中と気温差の関係について
脳卒中は脳の血管が破れたり、詰まることなどでその先の細胞に栄養が届かなくなり、やがて細胞が壊死を起こす病気で、血管が詰まるタイプの「脳梗塞」と血管が破れるタイプの「脳出血」「くも膜下出血」に分かれます。
脳卒中と気温差
脳梗塞は気温の高い夏に発症するという報告が多くあります。一方、高知大学の調査によるとくも膜下出血は前日の最高気温から当日朝の気温への気温降下が大きければ大きいほど引き起こしやすいことが明らかになりました。
「朝の冷え込み」が強い日は注意が必要で、冷え込みが強まり日中に気温が大きく上昇する日も注意が必要です。
気温差対策
脳卒中の発症のリスクを軽減する気温差対策がいくつかあります。
・外出する際の防寒対策を行う
・家の中でも暖房の効いている部屋から暖房のないトイレや浴室のだ脱衣所との気温差が 大きいことから暖房器具を置いて気温差を小さくする
・暖かい布団から寒い居間などに移動する際は上着を羽織って体の冷えの負担を小さくする
高血圧や脂質異常、糖尿病などの生活習慣病の疾患をお持ちの方は脳卒中発症のリスクがありますので生活習慣の見直しも大切です。
寒い時期は気温差によって体に大きな負担をかけないように十分注意して過ごすようにしてください。
【参考文献】
成人病予報対策研究会 ほすぴ 気象と健康
高知大学医学部附属病院 コラム 脳卒中を起こす季節と気候
わかりやすい脳梗塞の予防ガイド 脳梗塞が起こりやすい季節