2月の天候の特徴~大雪・春一番など寒暖差が大きい~
2月の天候にはどのような特徴があるのでしょうか?
気象予報士が詳しく解説していきます。
まだ続く日本海側での大雪
2月も1月と同様にシベリア方面から周期的に寒気が日本列島の上空に流れ込みます。寒気が流れ込むことにより日本列島の東側(右側)で低気圧が発達して気圧が低く、西側(左側)で高気圧が発達して気圧が高くなり、西高東低と呼ばれる冬型の気圧配置が現れる日が多くなります。
強い寒気が流れ込むと雪雲が発達し日本海側で大雪を降らせ交通障害やなだれをもたらします。
注意が必要な春一番
2月は強い寒気の流入により低気圧が日本海で急速に発達することがあります。日本海で低気圧が発達することにより強い南寄りの風が吹き、気温が上昇して暖かくなります。
立春以降に吹く暖かい南寄りの風が春一番になります。低気圧が日本海で発達することが多い年は、春二番、春三番も現れますが、春一番のみ気象庁から発表されます。強い南寄りの風や雪解けによる災害の発生に注意が必要です。
寒暖差が大きくなりやすい時期
2月前半は周期的に強い寒気が流れ込みますが、2月後半になると寒気が収まって日差しが暖かく感じられる日や南風によって気温が上昇する日が現れるようになります。
その後、再び寒気が流れ込んで寒さがぶり返すため、2月後半は寒暖差が大きくなりやすい時期に入ります。
2月は冬の終わりから春に移り変わっていく季節です。
強い寒気に覆われて真冬の寒さになったり、一転して強い南風が吹いて春本番の暖かさになったり
とても寒暖差が大きいのが2月の天候の最大の特徴です。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士