冬至頃(12月後半)の気圧変化と気象病
二十四節気の冬至(とうじ)は冬に至ると書き、冬至の12月22日前後は1年で昼間の時間が最も短くなる日です。次の二十四節気の小寒までの15日間前後が冬至の期間です。
昼間の時間が最も長い夏至に比べて昼間の時間が5時間程度短くなり、冬至を過ぎると夏至にむけて少しずつ昼間の時間が増えて行きます。
「冬至冬中冬始め」(とうじふゆなかふゆはじめ)ということわざがあります。冬至は暦の上では冬の真ん中にあたりますが、本格的な冬はこれから始まるという意味です。実際に最も気温が低くなる真冬の時期は1月下旬から2月上旬で、1月下旬に向けて寒さが次第に厳しさを増します。
クリスマスの頃に日本付近の上空に強い寒気が流れ込み冬型が強まり、日本海側で大雪になることがあり、この頃の寒波をクリスマス寒波と呼びます。また、年末頃に強い寒気が流れ込むこともあり、年末頃の寒波を年末寒波と呼んでいます。
年によって寒波の状況は異なりますが、強い寒気が流れ込みやすい年は寒さが厳しく、太平洋側では空気が乾燥した状態が続き、のどや粘膜の乾燥が免疫力を低下させ、風邪を引きやすくしますので水分を補給して喉を潤すように注意してください。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士