1月の天候の特徴~日本海側の大雪。最も寒い時期~
1月の天候にはどのような特徴があるのでしょうか?
気象予報士が詳しく解説していきます。
日本海側では周期的な大雪が発生
シベリア方面から強い寒気が日本の上空に流れ込むと日本付近は冬型の気圧配置が強まります。天気図では日本列島にかかっている等圧線の本数が増えて、等圧線と等圧線の間隔が狭くなります。
強い寒気が北西の季節風によって日本海の上空に進むと雲が発達して日本海側で大雪をもたらします。寒気が日本付近に流れ込みやすい年は強い寒気が周期的に流れ込むことが多く、周期的に大雪となる日が現れます。また、北西風が強く吹き北海道や東北では暴風雪になる場合もあります。
太平洋側では乾燥した寒い晴天
寒気が日本列島に流れ込むと冬型の気圧配置が続きやすくなります。冬型の気圧配置になると日本海側は雪が降りますが、雪を降らせた雲は山脈を超える際に消滅して、太平洋側では寒い晴天となります。また、山脈を超えた空気は乾燥しているため、寒くて乾燥した晴天となります。特に関東南部の1月は乾燥した晴天が続きやすくなります。
寒さが最も厳しくなる時期
平年の気温は1月初めから少しずつ低下し下旬から2月初めにかけてが1年で最も寒い時期です。強い寒気が流れ込むと冷え込みが強まり、晴れても日中の気温があまり上がらなくなります。
強い寒気の中心が通り過ぎ、寒気が弱まるまで気温の低い状態が続きます。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士