小寒頃(1月前半)の気圧変化と気象病
二十四節気の小寒(しょうかん)は1月5日前後で最も寒い寒(かん)の前半で、小寒は寒の入りの日となります。次の二十四節気の大寒までの15日間前後が小寒の期間です。
立春までの約30日間が寒で寒の内(かんのうち)や寒中(かんちゅう)ともいいます。
シベリア方面から日本付近の上空に寒気が流れ込むと、日本付近は冬型の気圧配置が強まります。寒気の影響で日本海側で雪が降り、寒気が強い時や寒気が続く時は大雪となります。強い寒気が通り過ぎたり、寒気が弱まると冬型の気圧配置がゆるみます。このタイミングで気圧の谷が接近すると日本の南海上に低気圧が発生して東進するケースで、低気圧が進むコースや上空の寒気の状況によっては、関東南部など太平洋側に雪を降らせることもあります。
強い冬型の気圧配置が続く時は気圧の変動は小さくなりますが、冬型の気圧配置がゆるみ気圧の谷が日本付近を通過する際は気圧が低下し、気象病が起こりやすくなります。特に強い寒気が流れ込むと低気圧が発達し、気圧が大きく変化しますので気象病の発生に十分注意する必要があります。
冬型の気圧配置がゆるみ始めた時は、気圧が低下するタイミングに注意するようにして、気圧の低下が予想される際は体調を整えるようにしてください。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士