熱中症予防のための、日常生活での注意事項② 『こまめに水分を補給』
熱中症を防ぐために、日常での注意事項を確認しましょう。
②こまめに水分を補給しましょう。
「汗をかくのはいいこと?悪いこと?」
体温を下げるためには、汗が皮ふ表面で蒸発して身体から気化熱を奪うことができるように、シッカリと汗をかくことがとても重要です。汗の原料は、血液中の水分や塩分のため、体温調節には汗で失った水分や塩分を適切に補給する必要があります。暑い日には、知らず知らずに汗をかいていますので、体の活動強度にかかわらず小まめに水分補給をしましょう。特に、湿度が高い日や風が弱くて皮膚表面に気流が届かない条件のもとでは、汗をかいても蒸発しにくくなり、汗の量も多くなります。その分、十分な水分と塩分を補給しましょう。
また、軽い脱水状態の時には喉の渇きを感じません。そこで、喉が渇く前あすいは暑い所に出る前から水分を補給しておくことが大切です。なお、アルコールは尿の量を増やし、体内の水分を排泄してしますため、汗で失われた水分をビールなどで補給しようという考え方は止めましょう。一旦、吸収した水分も尿で失われているため継続的に補給することが必要です。
水分補給のポイント
- こまめに水分補給
- 喉が渇く前に水分補給
- アルコール飲料での水分補給はNG
- 1日あたり1.2ℓの水分補給
- 起床時、入浴前後に水分補給
- 大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに
「環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」を元に作成」