労働環境における熱中症の注意事項
(1)職場における熱中症の特徴
①熱中症を生じやすい職場の特徴
建設業など屋外での作業を中心にする方
②作業環境や作業の特徴
高温・多湿で輻射熱があり、無風な条件だと最悪です。
慣れない作業を始める頃や作業着が通気性や透湿性の悪い衣服や保護服を着用して行うのは身体への負担が大きくなります。
③労働者の健康状態
- 糖尿病・・・脱水症状を起こしやすいです。
- 高血圧症および心疾患・・・内服薬によって、脱水症状になりやすでしょう。
- 腎不全…塩分摂取を制限される場合に塩分不足となる恐れがあります。
- 精神・神経疾患・・・自律神経に影響のある薬を服用する場合に発汗・体温調整が阻害されやすくなることで、熱中症の発症に影響を与える恐れがあります。
死亡災害の発生事故としては午後2時~4時までが半数を占めています。
年代はほぼ均等に分かれており、30~50代で多く発生しています。
業種別にみると、建設業が60%を超え、続いて製造業や警備業、林業、運送業となっています。
熱中症になるまでは、新しい作業に取り掛かる初日が最も多く、初日から3日間までの間で60%以上となっています。日数がたつにつれて徐々に発生頻度は低くなっていきます。
「環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」を元に作成」