里雪型と山雪型とは?冬型の気圧配置と大雪
西高東低の冬型の気圧配置時は大きく分けて山雪型と里雪型の二つがあります。
何れの気圧配置でも日本海側では雪になりやすくなりますが、「山雪型」は山間部で大雪になりやすく、「里雪型」は平野部で大雪となりやすくなります。
「山雪型」は通常の西高東低の気圧配置で日本付近では等圧線が南北に走り、等圧線の間隔が狭く気圧傾度が大きくなります。
「里雪型」は全体的には西高東低の気圧配置ですが、等圧線が日本海で袋状に湾曲した形(袋状のたるみ)になった時のパタ-ンです。この袋状に湾曲した部分を中心に、上空には寒冷渦と呼ばれる非常に強い寒気を伴い、大気の状態が非常に不安定となり、平野部で積乱雲の発達が盛んになり、大雪となります。
里雪型の上空の寒冷渦が東海上へ抜けると山雪型へ移行しますが、寒冷渦の動きが遅く、冬型の気圧配置が続き、日本海側では大雪が続く場合があります。
山雪型の特徴
気圧配置:西高東低の冬型の気圧配置
大雪の中心:山間部
里雪型の特徴
気圧配置:西高東低の冬型の気圧配置で袋状のたるみがある
大雪の中心:平野部