3月の天候の特徴~日々の気温差・一日の気温差が大きい~
3月の天候にはどのような特徴があるのでしょうか?
気象予報士が詳しく解説していきます。
冬型の気圧配置から春の気圧配置に
3月前半はシベリア方面から寒気が日本付近に流れ込み、冬型の気圧配置になる日もありますが、3月後半は冬型の気圧配置が続かなくなり、低気圧と高気圧が交互に通過し、天気が周期的に変わるようになります。このため、日本海側で雪の降る日が次第に少なくなり、雪から雨に変わります。
下旬は南海上に前線が停滞して曇りや雨のぐずついた天気が続く菜種梅雨が現れる年もあります。
日々の気温変化が大きい時期
冬型の気圧配置が続かなくなり、低気圧と高気圧が交互に通過するようになると短い周期で天気が変わり、暖かい日や寒い日が交互に現れて日々の気温変化が大きくなります。
日本海で低気圧が発達すると南から暖かい空気が流れ込み気温が上昇して春一番が現れることもあります。また、低気圧の通過後に寒気が流れ込んで気温が低下し、気温の変化が大きくなります。
日中と夜の気温差が大きい時期
3月後半は高気圧に覆われておだやかに晴れると日差しが暖かく感じられますが、朝は夜間の放射冷却により気温が下がって冷え込むことがあり、昼夜の気温差が大きくなります。このような気温差の大きい日は移動性高気圧に広く覆われて青空の多い晴れた日に多く見られます。また、日中に南寄りの風が吹く日は気温が上昇するため、気温差が大きくなります。
日々の気温差に加えて、一日の気温差も大きくなるのが3月の天候の特徴になります。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士