啓蟄頃(3月前半)の気圧変化と気象病
二十四節気の啓蟄(けいちつ)は3月5日前後で、冬眠していた虫が穴から出てくる頃という意味です。次の二十四節気の春分までの15日間前後が啓蟄の期間です。
実際に春の気配を感じて冬ごもりをしていた虫たちが動き始めるのは1日の平均気温が10℃以上になってからになりますので、多くの地方ではもう少し先になります。
強い寒気の流れ込む回数が少なくなり、冬型の気圧配置は一時的となり次第に現れる日が少なくなります。
低気圧が南から暖かな空気をもたらし、低気圧の北西側の寒気との温度差が大きくなって低気圧が急速に発達し、爆弾低気圧となることがあります。このような時は気圧差が大きくなるため気象病が起こりやすく、長時間続く場合もありますので十分な注意が必要です。
【執筆者】
お天気.com 気象予報士