春に現れやすい関節リウマチ
関節リウマチが現れやすい季節
関節リウマチとは、免疫異常によって関節が炎症し、関節に痛みや腫れなどが生じる病です。
関節リウマチの痛みは気温や湿度、気圧、日照時間などの気象と関連があると報告され、暖かく晴れた日には症状が軽く、天気が崩れ始める前や雨の日に痛みが強くなります。
東京医科大学病院などの研究グループによる調査では、春、冬、夏、秋の順で痛みの症状が強まることが確認されました。
関節リウマチが春に現れやすい理由
春は短い周期で高気圧と低気圧が交互に入れ替わることが痛みに影響を及ぼします。気圧が急激に低下すると、身体の中では外部刺激があった際に分泌されるヒスタミンが分泌され、身体が気圧変化を外部刺激と捉えているのではないかと考えられています。
ヒスタミンによって交感神経が刺激されると血管が収縮してしまって血行が悪くなり、関節リウマチの痛みが出やすくなります。また、ヒスタミンが交感神経を刺激することで、痛みそのものを感じやすくなります。
【参考文献】
日本成人病予防協会 予防医学学術刊行物145号 気象と健康~春の健康~
メディカルトリビューン あなたの健康百科 関節リウマチ患者は春の気候変化に気をつけて
【執筆者】
お天気.com 気象予報士