春になると眠れないのはなぜ?その理由を解説
「春はよく眠れる」という人と「春は眠れない」という睡眠の不調を抱える人もいます。
「春はよく眠れる」のは、昼間の時間が増え、暖かい陽気となるため、日中の活動量が自然と増えて、生活にメリハリがついて眠りやすくなります。また、浅い睡眠が減り、深く眠ることができるようになります。
一方、「春は眠れない」のは、いくつかの原因が考えられます。
春の寒暖差
春は寒い日が続いたと思ったら急に暖かくなったり、暖かい日が続いていたら急に寒くなる寒の戻りがあったり、気温の寒暖差が大きくなります。この寒暖差により自律神経のバランスが乱れやすくなり、睡眠の質の低下に影響を及ぼし、昼間の眠気につながります。
環境の変化
進学や入社、転勤、異動やそれに伴う転居など、社会的な環境変化が多く、ストレスを感じる機会が増えます。環境の変化に対応するために交感神経が優位な状態が増えてしまうことで、睡眠の質が低下しやすくなります。
春の冷え
春のファッションは冬に比べて薄着になりがちです。身体が冷えてしまっている状態が続くと、就寝前の手足からの放熱が行われにくくなり、睡眠の質の低下につながります。
【参考文献】
日本成人病予防協会 予防医学学術刊行物145号 気象と健康~春の健康~
【執筆者】
お天気.com 気象予報士