梅雨時期の体調不良「梅雨だる(梅雨不調)」
梅雨時期になると体調が悪くなる人が増え、3人に1人が梅雨時期に体調不良の経験があり、50代女性の7割が梅雨の体調不良の経験があるという調査があります。症状として最も多いのが頭痛(65%)で、次いで倦怠感、疲れ、寝不足の順でした。
梅雨時期の体調不良を梅雨だるとも呼ばれています。
梅雨時に不調になる原因
梅雨時期は湿度が高く、湿度が高いと、体内の水分が汗や尿として外に排出できずに体内にとどまってしまいます。
その結果、体内の消化吸収と水分代謝がうまくできなくなり、消化不良が起こりやすく、むくみやすくなります。
また、梅雨の時期には気圧の低いことが多く、自律神経が乱れて副交感神経が優位となりやすく、体がリラックスモードになってしまい、だるさや眠気を感じてしまいます。また、活動量が普段より減ってしまうため、血のめぐりが悪くなりやすく、肩こりや冷えなどの症状も起こります。
梅雨だる解消法
梅雨だるの解消法にはいくつかありますので試してみてください。
朝に太陽の光を浴びる
朝に太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされて、活動モードへとスムーズに切り替えられます。曇りや雨の日でも太陽の光は地上に届いていますので、朝はカーテンを開けて光を浴びるようにしましょう。ストレッチなど軽い運動もおすすめです。
カリウムを摂取
むくみの解消には、体の余分な塩分(ナトリウム)とともに水分を排出してくれる「カリウム」を摂るようにしましょう。カリウムはきゅうりやズッキーニ、大根、アボカド、バナナなど野菜や大根に多く含まれています。サラダなどの生で食べる他に暖かくして食べるのがおすすめです。
ストレッチ
意識して、こまめに肩甲骨を動かすように腕を回したり、ストレッチを行うようにすると、血のめぐりが良くなります。体には「温めポイント」がいくつかあり、肩・首・腰回り・ふともも・二の腕の裏側・膝の裏側など、大きな筋肉や血管が密集している部位を温めると体全体を効率的に温めることができます。
ホットタオルや温熱シートでじんわりと温めましょう。
【参考文献】
日本成人病予防協会 健康管理コラム
【執筆者】
お天気.com 気象予報士