あせもになりやすい場所と予防法
気温が高くなると汗をかきますが、汗をかきっぱなしにしてしまうと汗が汗管に詰まって皮膚の中に溜まり炎症を起こします。この発疹のことを一般的にあせもと呼び、正式には汗疹(かんしん)といいます。
あせもは赤ちゃんや子供がなるイメージですが、近年は猛暑により汗を大量にかくことが増え、大人にもあせもができやすくなっています。
あせもになりやすい場所
あせもになりやすい部位がいくつかあります。
・首元や胸元
特に髪の毛の長い人は首元や胸元に汗が溜まりやすくなります。
・女性の胸の下
下着が密着し蒸れやすくなります。
・背中
リックサックやショルダーバッグの肩掛け部分は蒸れやすくなります。
・皮膚が重なっている部分
膝の裏や肘などの関節付近や肥満でお腹の皮膚が重なっている場所は汗が溜まりやすくなります。
あせもの予防方法
・肌を清潔に保つ
汗をかいてそのまま放置しておくことが、あせもの一番の原因です。肌を清潔に保つためにも、汗はこまめに拭き取るようにしましょう。乾いたタオルよりも清潔な濡れタオルで優しく拭き取るようにするのがおすすめです。
汗をかくことが予想される場合は通気性や速乾性の良い服を選んだり、着替えを用意することも大切です。
・肌をゴシゴシと洗わない
汗を流すためにシャワーを使用する際には優しく洗うようにしましょう。熱いお湯で流したり、ゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強い石鹸類で洗うと皮膚が乾燥してバリア機能を弱め、炎症を起こしやすくなりますので注意してください。
・室内の温度管理
エアコンを使用して室内の温度を管理し、汗のかきっぱなしにならないようにしましょう。
【参考文献】
日本成人病予防協会 健康管理コラム
【執筆者】
お天気.com 気象予報士