11月から増加するノロウイルス
ノロウイルスの特徴
食中毒と診断される多くが、高温多湿の夏から秋に多い「細菌性食中毒」と空気が乾燥する秋から冬に多い「ウイルス性食中毒」です。
「細菌性食中毒」は細菌などの微生物が原因で発症する食中毒で、患者数は食中毒の30~40%を占めています。一方、「ウイルス性食中毒」はウイルスが蓄積している食品の摂取や人の手からウイルスが付着した食器から感染する食中毒で、患者数は食中毒の50%を占め、最も多く、ウイルスのほとんどがノロウイルスです。
ノロウイルスは11月から患者数が増加し、1月をピークに3月まで多い時期が続きます。
ノロウイルスは患者の便やおう吐物の飛沫などによる人からの感染と感染した人が調理して汚染された食品や加熱不十分な二枚貝からの感染があります。
ノロウイルスの予防
ノロウイルスの予防策としては次の事項があります。
・食事前や調理前後の十分な手洗い
・家庭内や集団施設でノロウイルスが発生した場合の二次感染を防ぐ消毒・清掃・換気
・食品の十分な加熱と調理器具の消毒
【参考文献】
成人病予報対策研究会 ほすぴ 気象と健康~秋の健康~
厚生労働省 ノロウイルスに関するQ&A
【執筆者】
お天気.com 気象予報士